2021.09.04

CARS

誕生50周年を迎えたランボルギーニ・カウンタックが21世紀に復活 112台限定で市販される

ランボルギーニ・カウンタック、彼の地ではクンタッチと発音されるミドシップ・スポーツカーは、その後のランボルギーニ車のスタイリングを決定づけたばかりでなく、スーパーカーというカテゴリーを世に知らしめたクルマだ。その伝説のモデルがカウンタック誕生50周年に当たる2021年に復活。カウンタックLPI800-4の名で再びその姿を現した。しかも驚くべきはこれが市販車だという点だ。

歴代モデルのイメージを巧みに盛り込む

毎年8月の中旬にアメリカ・カリフォルニアで開催される自動車イベント、モントレー・カー・ウィークのうちのひとつ、「ザ・クエイル・モータースポーツ・ギャザリング」でお披露目された白い車体には、歴代カウンタックの外観的特徴が盛り込まれている。余分な空力付加物のないシンプルなボディ・ラインや鼻先に付けられた車名ロゴ、サイド・ウインドウ後方に備わるルーバーは初期のプロトタイプ版の「LP500」がモチーフで、ルーフ上のペリスコープと呼ばれるのぞき窓は、最初の生産型である「LP400」の初期型のアイキャッチだ。







もちろんドアはシザーズ・タイプ

ホイールアーチの形状とチン・スポイラーは、「LP400S」以降に似ているが、サイドスポイラーは最終型の25thアニバーサリーを彷彿させる。ボディ・サイドにはオリジナルのNACAダクトよりかなり大振りになった黒塗りのエア・インテークが備わり、リア・フェンダー上のエア・スクープはボディ・ラインに溶け込むようにデザインされている。上前方に開くシザーズ・ドアを採用していることはもはや言うまでもない。

残念ながらリトラクタブルでないヘッドライトはオリジナルのポジション灯とウインカーを模してはいるものの装着位置が高いので、ウェッジシェイプのシルエットと比べると顔立ちのカウンタックらしさは薄めだ。テールライトは六角形のアウトラインに片側3つの点灯部というフォーマットを踏襲しているが、だいぶモダナイズされている。コンセプト・カーならばもっと再現度を上げられたかもしれないが、公道走行のためにはやむを得ないところだろう。







「シアンFKP37」譲りのハイブリッドと搭載

シャシーはカーボン・モノコックと前後のアルミ・フレームで構成され、プッシュロッド式のダブルウィッシュボーン式サスペンションやカーボンセラミック・ブレーキ、4輪操舵と可変レシオ・ステアリングなど、現行V12モデル、「アヴェンタドール」と同等の内容を持つ。3段切替式の電動リア・スポイラーや完全にパネルで覆われたアンダー・ボディといった空力装備も現代レベルだ。ホイール・サイズは前20インチ/後ろ21インチでオリジナルとはかけ離れているが、デザインだけはカウンタックをはじめ多くのランボルギーニに採用された1980年代のテレフォン・スタイルをイメージしている。インテリアもアヴェンタドールをベースにしていることが明白だが、ボリュームを削ったセンターコンソールのラインにはオリジナルの面影がそこはかとなく感じられる。

車名に加えられたLPIの3文字は2014年に発表されたコンセプト・カーである「アステリオン」にも用いられているが、後方縦置きエンジンのハイブリッドであることを示す。搭載される6.5リッターV12自然吸気は780ps/720Nmを発生し、これに34ps/35Nmの電気モーターを組み合わせる。総出力は814psだが、出力を表す車名は切りのいいところで800とされた。末尾の4はもちろん4輪駆動を示す。トランスミッションは2ペダルの7段自動MTだ。

48Vのマイルド・ハイブリッドを備えたこのパワートレインは2019年に限定販売された「シアンFKP37」と同種のメカニズム。電力源は同重量のリチウムイオン電池より3倍強力なスーパーキャパシターを用いている。







最新のライバルに負けない走行性能

ボディ・サイズは全長×全幅×全高=4870×2099×1139mmで、ホイールベースは2700mm。「カウンタック・アニバーサリー」の4200×2000×1070mm、2500mmと比較するとだいぶ大柄だが、乾燥重量は1595kgに抑えられ、前後配分は43:57と良好。加速性能は0-100km/hが2.8秒、0-200km/hも8.6秒を誇り、最高速度は355km/hに達する。また、100-0km/hが30mという優れた制動性能も実現している。

生産台数はオリジナル・カウンタックのプロジェクトに与えられた内部呼称の「LP112」にちなんで112台のみ。2022年第1四半期からデリバリーが開始される予定だ。



文=関 耕一郎

(ENGINE WEBオリジナル)

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