2021.09.02

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2021年注目の新作腕時計「ピアジェ」編

オンラインによるリモート開催となった世界最大の時計フェア「ウォッチズ&ワンダーズ ジュネーブ2021」を振り返る第6弾。ピアジェからは薄いケースに収められた機能美が楽しめるスケルトンモデルを取り上げ、時計ジャーナリストの菅原 茂氏とエンジン時計担当の前田清輝がその魅力を解説する。

超薄型の極致を美しいグリーンで引き立てる

 1950年代から超薄型腕時計の技術を磨いてきたピアジェが、ケース厚2mmという究極の薄さに挑んだ「アルティプラノ アルティメート コンセプト」を製品化したのは昨年。続く新作は、ピアジェの創業地ラ・コート・オ・フェに捧げ、ジュラ山脈の自然を豊かに彩るグリーンで演出した。その美しいグリーンが機械式ムーブメントの構造を露わにしたフェイスの印象をやわらげ、独特の美観を生み出している。ピアジェの超薄型をラグジュアリースポーツで表現する「ピアジェ ポロ スケルトン」も新作ではムーブメントの骨格をブルーやグレーに彩色して魅力的だ。

 

アルティプラノ アルティメート コンセプト “ラ・コート・オ・フェ”へのトリビュート
1874年にジュラ山脈の小さな町ラ・コート・オ・フェで誕生して以来、約150年に及ぶ成果がこの究極の超薄型腕時計に結実。それを称えるに最もふさわしい色としてピアジェが選んだのは、創業地を取り囲む自然のグリーンだ。手巻きのピアジェ自社製ムーブメント910P.UCとダイアル、コバルト合金によるケースが一体化した時計は、直径41mm、厚さ2mm。アリゲーターストラップもダイアルやブリッジに合わせてグリーンにまとめられている。4928万円。
 


ピアジェ ポロ スケルトン ピンクゴールド
自動巻きの超薄型スケルトンムーブメントを搭載した新作は、ケース直径42mmで、厚さは「ピアジェ ポロ」史上最薄の6.5mm。このムーブメントがブルーのピンクゴールドモデルをはじめ、ステンレススティールモデル、さらにダイヤモンドで装飾したジュエリーウォッチがラインナップ。3気圧防水。519万2000円。9月発売予定。

時計ジャーナリスト・菅原 茂はこう見た!
グリーンがなぜ流行るのか? 答えのひとつはスイスの時計工房の大半が緑豊かな山間の地にあるから。実際多くの工房を取材して印象に残ったのは牧草や樹林のグリーン、それと雪景色のホワイト。今年の「アルティプラノ アルティメート コンセプト」はまさにその通り。トレンドカラー!なんて騒がずに定番色でいいのでは。

ENGINE編集部・前田清輝はこう見た!
世界最薄の腕時計、そしてムーブメントを数多く発表してきたピアジェは、その薄さを追求する過程でスケルトンにおいても高い表現力を持つようになった。地板を兼ねたダイアルをストラップと同じブルーで彩った「ピアジェ ポロ スケルトン」のピンクゴールドはその好例だろう。スポーティなケースに美しいムーブメントの組み合わせが実にエレガントだ。

文=菅原 茂/前田清輝(ENGINE編集部)

 (ENGINE2021年7月号)

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