2021.10.17

CARS

第1位はポルシェ911ターボ! 自動車ジャーナリストの小川フミオが選んだマイ・ホット20を公開!!【エンジン・ホット100ニューカー・ランキングス2021】

クルマ好きはどんなクルマを欲しているのか? コロナ禍の今「エンジン・ホット100」選考委員が身銭を切っても欲しいのはこのクルマ! 雑誌『エンジン』の名物企画、「エンジン・ホット100ニュー・カー・ランキングス」の43名の選考委員それぞれが、2021年の今だからこそ買いたい20台を挙げた。自動車ジャーナリストの小川フミオさんは、「走り出していいなぁ」と思ったクルマを選んだ。第1位に輝いたのはポルシェ911ターボだ!!

ハートで乗るもの


クルマは頭で乗るのでなく、ハートで乗るもの、という当たり前の事実をあらためて教えてくれるクルマにいろいろと出合えた2020年から21年。走りだして「いいなあ、これ!」と思えたクルマを選んでます。ピュアEVもスペックで競う時代は早くも終わり(?)、ナチュラルさを追究するモデルが増えてきたのも嬉しい。

1位 ポルシェ911ターボ・クーペ(S、カブリオレ含む)



いまだにハンドリングは最高峰。ふだん乗るにはややハードだけれど、乗る価値という基準ではベスト。乗ってぶっとんだ。911カレラでも充分いい。

2位 アウディA4/S4セダン&アバント&オールロード



2リッター・ガソリンもディーゼルも、セダンもワゴンも、ようするにどのモデルも、とてもよく出来ている。さいきんのアウディ車のポテンシャルは高い。高速でも山道でも、よいパートナーだ。

3位 マクラーレンGT



路面に吸いつくように走るグランドツアラー。乗り心地も意外なほどよくて、500キロをいっきに走っても疲労感なし。幅広のボディでもドライバ-と一体感が高く、気をつかわない。芸術的なスタイリングのボディは見飽きない。

4位 フェラーリ812(GTSを含む)



ローマやポルトフィーノMといった8気筒モデルもよく出来ているいっぽう、大排気量の12気筒をフロント搭載で後輪駆動という古典的な成り立ちを存分に楽しませてくれる、フェラーリの醍醐味がここにある。オープンも爽快。

5位 日産ノートe-POWER



シリーズハイブリッドは、充電インフラの整備いまいちだし電気代も高い日本では、現時点では最も現実的。走りもよく楽しい(さらにいいのはノートオーラ)。シートの作りなど詰めてほしいところも。VWなみの質感を期待。

6位 マツダMX-30

マイルドハイブリッドもBEVも、ナチュラルな操縦感覚重視という独自の思想がよい。フリーダムドアが車椅子に合うのも付加価値。

7位 ポルシェ・タイカン

VWグループの高性能EVシャシーのポテンシャルを見せつけてくれたBEV。性格が異なる3モデル同時発売もポルシェ的でよい。

8位 フォルクスワーゲン・ゴルフ(新型)

ICEの改良に執念を燃やす姿勢は評価したい。加えて200万円台のモデルにも大型液晶モニターなどソフトウェア重視の姿勢もユニーク。

9位 BMW X5

やや旧世界的な成り立ちだけど、熟成ぶりはすさまじい。マイルドハイブリッド化されたディーゼル・エンジンのスムーズさに驚かされた。

10位 キャデラックCT5

洗練ぶりを印象づけたCT6後の旗艦だけあって、全方位的に完成度高し。AWDのスポーツがより楽しい。左ハンドルでも大丈夫なひとに。

11位 BMWアルピナD3S/B3(リムジン、ツーリング)

トルクたっぷりで、かつよく回るエンジンといい、足まわりの設定といい、こんなスムーズなセダンがこの世にあるのが喜び。試す価値あり。

12位 メルセデス・ベンツSクラス・セダン

走りのよさは先代を引き継ぎ、完成度の高さには目をみはる。前後左右席個別でMBUXが使えるなど、次世代高級セダンの道しるべ。

13位 アストン・マーティンDBX

完成度の高いシャシー、とムアーズ新CEOが胸を張るだけあって、剛性感と操縦性の高さはSUV以上といえる。細部の作りのよさも出色。

14位 ルノー・キャプチャー

運転支援システムの充実がセリングポイント。ドライバビリティも上がり、クルマとしての出来が大きく向上。好きで乗ったら後悔しない。

15位 トヨタGRヤリス

トヨタにここまで素朴でアグレッシブなクルマを作られたら、他社はやることがなくなってしまう。素材で勝負の、ナチュラルな楽しさ。

16位 ジープ・レネゲード

15年発表ながらいまも魅力的なデザインに加えて、4xeのプラグインハイブリッドによる力強い走りの感覚は新鮮。普通充電のみが惜しい。

17位 ボルボXC40

コンパクトSUVの旗頭。20年に追加のマイルドハイブリッド「B5」は万能選手。あえて4ライトのスポーティなスタイルへのこだわりもマル。

18位 ランドローバー・ディフェンダー

引用主義的デザインをやらないと宣言したJLRの白鳥の歌? でもここまで徹底的にやると楽しいという好個の例である。直6が待ち遠しい。

19位 プジョー508(SW含む)

フランス流? の独自なデザインが好ましい背セダン。ハイブリッドはややお手軽な作りだが、気持ちよく走って印象的。慣れたらハマりそう。

20位 ダイハツ・タント

トールボーイ型のタントはデイキャンプなど今っぽい趣味にぴったり。いっぽう、前後席で機能を分けたり、大型グラスルーフの採用など、独自の機能主義的解釈をほどこしたタフトも企画力の勝利だ。

文=小川フミオ(モータージャーナリスト)



(ENGINE2021年9・10月号)

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