2021.09.22

CARS

クルマ好きを唸らせるアルピーヌA110 エンジン・ホット100ランキング2021で堂々の連覇達成!

ENGINEの名物企画、クルマ好きのためのランキング「エンジン・ホット100」の2021年版で、2位を圧倒的に引き離して1位に輝いたのは、アルピーヌA110だ。2019年に1位、そして過去20年間を対象とした2020年の「HOT100スペシャル」でもトップに輝いたフランスの軽量スポーツカー、アルピーヌA110。こんなスポーツカーがあるからクルマ好きはやめられない! アルピーヌA110に投票したホット100選考委員のコメントでその魅力を紹介します。

ぶっちぎりの1位!

アルピーヌA110が1位に輝くのは2019年に続いて2度目。昨年が過去20年間を対象にしたスぺシャル企画だったので、入手可能な新車から選ばれる本来のHOT100としては2連覇だ。それにしても選考委員43名のうち28名がHOT20に、そのうち4名が1位に選んだ。2位のマツダ・ロードスターに大差をつけてのぶっちぎりである。



このクルマは1960~70年代に活躍した同名スポーツカーを現代的解釈でリバイバルさせた1台である。こうした「往年の名車のイメージを現代の要件を満たして復活」(藤島知子さん)させる「エンスーおじさんホイホイ」(藤原よしおさん)の手法は、現代ヒット商品の法則のひとつである。実際はサイズもプロポーションも往年のオリジナルとは別物だが、その出来栄えは高平高輝さんも「オリジナル・モデルに憧れを抱くオヤジたちも納得せざるを得ない」と太鼓判を押すもので、ラリー大好きおじさんの塩澤則浩さんをして「ラリーカーとしてのイメージは文句なし」と、往年の全盛期に思いを馳せさせるほどである。



ただ、現代のアルピーヌがここまで圧倒的な支持を得た理由は、新井一樹さんが「初めて乗った時から虜です」というように、その「誰もが走らせた瞬間に歓喜の声をあげるだろう」(荒井寿彦さん)走りゆえだ。選考委員の皆さんのコメントも、その見事なデザインや、この種としては「現実的な価格帯」(大谷達也さん)への言及は意外なほど少なく、とにかくアルピーヌをドライブしたときの純粋な感動にあふれている。

その走りについては“運転のプロ”の皆さんも絶賛の嵐だ。「ステアリングを握った瞬間からクルマと一体化したようなフィール」(松田秀士さん)にして「ジョギング・シューズに履き替えたような爽快感」(大井貴之さん)があり、「ライトウエイト感、操縦性、乗り味、居住性すべてを巧みにまとめあげた究極の一台」(桂伸一さん)というほかない。そして古今東西の名車を乗りつくした菰田潔さんも「つい足を伸ばしてワインディング・ロードかサーキットに行ってしまいそうになる」と感嘆する。



ただ、アルピーヌ最大の魅力は「ミドシップ・スポーツカーを作りながら、速さを指標にするのではなく、思い通りに操ることができる万能感をもたらしてくれる」(斎藤 聡さん)ところにあり、プロのみならず運転技量を問わずに楽しめるところにある。それを実現している最大の秘密は、約1.1tという、にわかに信じがたいほどの軽さである。



本来は「軽さを追求するとどうしてもストイックなクルマになってしまう」(藤野太一さん)ものなのだが、実際には十二分な質感と充実した装備が備わっており、乗り心地は「ジェントルで快適」(嶋田智之さん)そのものだ。こうして「望外の穏やかな乗り味とまずまずの実用性で日常から趣味領域までくまなくカバーする希少な逸材」(渡辺敏史さん)に仕上がった現代のアルピーヌは、まったく暑苦しくない奇跡的な「一服の清涼剤のような1台」(村上政編集長)になった。そこが、あらゆる種類のクルマ好きの心をつかんで離さないアルピーヌ最大のキモなのだろう。

文=佐野弘宗 写真=神村 聖/柏田芳敬

(ENGINE2021年9・10月号)

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