2021.11.22

CARS

身銭を切ってでも乗りたいクルマのマイ・ベスト20 自動車ジャーナリストの藤野太一の1位を発表!!

コロナ禍の今、「エンジン・ホット100」選考委員が身銭を切っても欲しいのはこのクルマ! 雑誌『エンジン』の名物企画、「エンジン・ホット100ニュー・カー・ランキングス」の43名の選考委員それぞれが、2021年の今だからこそ買いたいと考える20台を挙げた。自動車ジャーナリストの藤野太一さんが選んだ第1位はポルシェ911カレラだ。

advertisement


予算の上限を1500万円に変更

“身銭を切ってでも欲しいクルマ”をと言われて、本当のことを言えば、車両本体価格1000万円以下に絞って選ぼうと思ったのだけれど、それだと大本命に手が届かない。清水の舞台から飛び降りることにして、予算の上限を1500万円に置いた。あとはひたすら思い浮かぶ欲しいクルマを、価格順に並べたものがこれ。

1位 ポルシェ911 カレラ&カレラ4Sクーペ(S含む)



930と997を乗り継いできて思うのが、唯一無二のスタイリング、4座ならではの実用性、それでいて第一線級のスポーツカーであること、こそが911の変わらぬ魅力だと思う。素のカレラ1429万円はやはり競争優位だといえる。

2位 メルセデス・ベンツG クラス



あまりにもベタな選択に少々気恥ずかしさも感じつつ、それでもかつてのトラック然とした乗り心地が大幅に改善され、長距離ドライブも苦にしなくなった新型モデルはいい。身銭を切ることを考えればリセールの良さも魅力的。

3位 BMW アルピナD3S/B3(リムジン、ツーリング)



齢を重ねたせいか、近年アルピナのデコラインに魅力を感じるようになってきた。M社謹製のS58型直6エンジン+アルピナ流シャシー・チューニングの味わいは、美食家もうなる豊潤さだ。M3よりもB3がいまの気分。

4位 ポルシェ718 ケイマンGTS4.0&GT4



MTで乗りたいスポーツカーの筆頭。4発の軽快さももちろん悪くないけれど、自然吸気6発ってやっぱりいいものだと再認識させてくれる。

5位 メルセデス・ベンツE クラス・セダン&ステーションワゴン&オールテレイン(AMG E53含む)



ストローク感たっぷりの乗り味で、ロングドライブの友として使いたい。E クラスっぽくないカジュアルなエクステリアの雰囲気も○。

6位 BMW M2



Mモデルもデジタル化が進むなか、古き良きアナログさを携えている。少々スリリングな乗り味がたまらない。こちらもMTで乗りたい。

7位 ボルボ V90(クロスカントリー含む)



プロポーションの美しさはピカイチ。素のV90もいいけれど、個人的にはクロスカントリーが雰囲気。48VのMHEVの使い勝手も良好だ。

8位 アルピーヌA110(S含む)



軽さを追求するとどうしてもストイックなクルマになってしまう。A110は前後の重量配分も含めて、そのさじ加減が絶妙だ。

9位 BMW5シリーズ(セダン、ツーリング)



530 Luxuryにのってたまげた。言われなければ6気筒かと思うほど滑らかなエンジン。しなやかな足回り。ADASの完成度もかなり高い。

10位 アウディA6/S6 セダン&アバント



アウディを選ぶならアバントで、もちろんクワトロで、より大きなサイズがいいという持論から導きだされるのは、A6ということになる。

11位 ポルシェ・マカン

デビュー当時、初めて欲しいと思ったSUV。その印象はいまも変わらない。自分で選ぶなら役物は必要なく、2リッターの素マカンを選ぶ。

12位 トヨタ・ミライ

自分のライフスタイルにBEVは当分必要ないが、FCVは大いにありと思わされた1台。隠れたスーパー・ハンドリング・マシンでもある。

13位 アルファロメオ・ステルヴィオ

ブランド初のSUVは、紛うことなきアルファロメオ味。最新型はアップデイトされ、ADASが充実したことで、ターゲットとしてランク・イン。

14位 ボルボ XC40

適度なサイズ、居心地のいい室内。チャージモードを使えばエンジンを使っての充電も可能と、充電施設なしでも使える使い勝手のよさ。

15位 ランドローバー・レンジローバー・イヴォーク

最小レンジローバーといえども、デザインも機能性も完成度の高さはさすがのもの。市街地での使い勝手で選ぶなら、このサイズ感がいい。

16位 アウディA4/S4 セダン&アバント&オールロード

クロスオーバー・ステーションワゴン好きとしては、オールロード・クワトロも外せない。MHEV化や新世代クワトロでより高効率になった。

17位 BMW i3(レンジエクステンダー含む)

カーボンモノコック、リサイクル素材を用いた内装など、その志の高さは唯一無二。2019年以降の120Ahバッテリー搭載車が狙い。

18位 ランドローバー・ディフェンダー

ボディ幅は広く、ドアは大きく、ショート・ボディでも使い勝手がいいとはいえないものの、それでもシンプルに欲しくなるスタイリングだ。

19位 マツダ・ロードスター

世界に誇るべき日本車。この時代にアフォーダブルなライトウェイト・スポーツカーを持続化させているマツダに感謝とリスペクトを。

20位 ルノー・トゥインゴ

220万円というプライスでRR駆動が楽しめる貴重な1台。スマートとの共同戦線終了で現行モデルが最後のRRになるのかも。

文=藤野太一(フリーランスエディター・ライター)




(ENGINE2021年9・10月号)

無料メールマガジン会員に登録すると、
続きをお読みいただけます。

無料のメールマガジン会員に登録すると、
すべての記事が制限なく閲覧でき、記事の保存機能などがご利用いただけます。

いますぐ登録

advertisement

PICK UP



RELATED

advertisement

advertisement

PICK UP

advertisement