2021.11.14

CARS

オフロード色を強めたRAV4対抗馬も登場 マツダの基幹車種、CX-5がマイナーチェンジ

マツダがCX-5のマイナーチェンジを実施。マツダ車の世界総販売台数の約3分の1を占める人気SUVに2代目として初めてデザインに手が入れられたほか、新技術や新装備、新しい特別仕様車が追加されている。

「魂動デザイン」を進化

外観は前後まわりを中心にリフレッシュ。フロントはグリル、バンパー、ヘッドライトを変更。ヘッドライトは内側のレンズやリフレクターだけでなく外枠も新しくするとともに、LED式のアダプティブ・ヘッドライトは防眩ハイビームを12分割から20分割にすることで機能向上を図った。リアではテールライトとバンパーがリデザインされた。





地味だけれど有益な改良を多数実施

メカニズム面では現行型のマツダ3で導入された車両構造技術を応用した。ボディは車体の骨格部分に減衰構造を採用。サスペンションはスプリングとダンパーの特性を見直している。また、「マツダ・インテリジェント・ドライブ・セレクト」(略称Mi-ドライブ)と呼ばれる新しい走行モード切り替えを装備。シートは着座時の骨盤角度を最適化し、シート・フレームと車体との取り付け剛性を高めた。追従走行と操舵アシストを行う「クルージング&トラフィック・サポート」(CTS)も新たに導入されている。

利便性は荷室を中心に改善。パワー・リフトゲートにはハンズフリー開閉対応となり、開口部はフロアとの段差をなくしている。さらに、上下に可動するスライド機能付きの前後2分割にフロアボードを採用。フロア下のサブ・トランクは容量が拡大された。そのほか、Qi規格のワイヤレス充電器が用意されている。



注目は「フィールド・ジャーニー」

改良と合わせて特別仕様車の仕様変更と新規設定も実施された。新たに加わったのは「フィールド・ジャーニー」と「スポーツ・アピアランス」の2タイプ。

フィールド・ジャーニーはSUVらしいアウトドア色を強めたモデル。前後バンパーにアンダー・カバー風の装飾が加えられているほか、グレーメタリックの17インチ・ホイールにはオールシーズンタイヤを装着する。また、走行モード切り替えのMi-ドライブは通常の「ノーマル」と「スポーツ」に「オフロード」を加えた3つモードを備える。また、裏面が防水加工されたリバーシブル仕様のフロアボードも備え、アウトドアでの使い勝手を高めた。新型CX-5にベージュ系の新色、ジルコンサンドメタリックが追加されているが、この色はフィールド・ジャーニーに良く似合う色合いになっている。



シックな「スポーツ・アピアランス」

スポーツ・アピアランスは標準モデルではクロームの部分をブラックなどのダーク系の色にすることで精悍なイメージを強めているのが特徴。グリルやホイール・アーチなどをグロスブラックとし、ブラックメタリックの19インチ・ホイールを装着している。グリルには初代ロードスターのクラシックレッドを用いたアクセントを配している。

また、既存のひとクラス上の上質な雰囲気に仕立てている「エクスクルーシブ・モード」は外装をボディ同色仕上げとし、高輝度塗装の19インチ・ホイールを装着。内装にはナッパレザーと本杢を採用した。

エンジンのラインナップは従来型同様、2.0リッターと2.5リッターの直4ガソリン、2.2リッター直4ディーゼル・ターボの3タイプで、それぞれ前輪駆動と4WDが選べる。6段ATのほか、ディーゼルは6段MTも設定されている。

価格は267.85万円〜407.55万円。





文=関 耕一郎

(ENGINE WEBオリジナル)

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