2021.09.24

CARS

200万円を切る勝負価格でライバルへ挑む カローラ初のSUV、カローラ・クロス誕生

トヨタがRAV4とライズの間に位置する小型SUV、カローラ・クロスを発売した。世界市場規模ではセダン比率が8割を占めるというトヨタの代名詞的ブランドであるカローラに、SUV全盛の時代を生き抜くべく開発されたSUVだ。

デザインでしっかりと自己主張

カローラ・シリーズとしては初めてのSUVとなるカローラ・クロス。フォルム自体はSUV然としたオーソドックスなものだが、アグレッシブなフロント・マスクやふくよかな張り出しを持つ前後フェンダー、彫刻刀で彫ったような特徴的なデザインのキャラクター・ラインなど、今や群雄割拠でライバルがひしめき合うSUV市場でも、しっかり存在感をアピールできるデザインに仕立てている。





高い機能のお求めやすい価格で

全長×全幅×全高=4490×1825×1620mmというボディ・サイズは同じGA-Cプラットフォームを使用するC-HR に対し、100mm長く、30mm幅広く、70mm背が高い。 ホイールベースは2640mmで共通だ。GA-Cプラットフォームはこれまでリア・サスペンションにマルチリンク式を用いていたが、カローラ・クロスではFF車用にトーションビーム式を新開発。その狙いは、快適性や利便性といった実用面での利点をカローラにふさわしい低価格で実現するためだという。同じCセグメントSUVでも、スタイル志向のC-HRとは異なるカローラらしい実用本意というキャラクターが明確に打ち出された。

インテリアは、ダッシュボードにカローラ・ファミリーに共通するデザインを見出せるが、カローラ・ツーリングよりフロアからの前席座面を55mm引き上げるなどにより視認性を向上させるとともに、着座姿勢が変わったことで、後席のゆとりも向上している。また、後席にはツーリングなどで要望があったというリクライニング機構を採用した。

後席使用時の荷室容量は487リッターで、C-HRの318リッターや、カローラ・ツーリングの325-390リッターを凌ぐ。後席を倒せば、ロードバイクの搭載が可能だという。開口部は地上高を720mmと可能な限り低くすることで荷物の積み下ろしやすさを追求した。





ハイブリッドはクラス・トップレベルの燃費を実現

パワートレインは1.8リッター直4と、それをベースにしたハイブリッドの2タイプ。エンジン車の出力は140ps/170Nm、ハイブリッド車は98ps/142Nmのエンジンと72ps/163Nmのモーターを組み合わせる。ハイブリッド車にはリアに後輪駆動用の7.2ps/55Nmの電気モーターを配置した4WDも設定される(リア・サスペンションはダブルウィッシュボーン式を採用)。ハイブリッドのFF車は26.2km/リッターというクラス・トップレベルWLTCモード燃費をマークする。

価格は、ガソリン車がFFのみで199.9万円〜264万円、ハイブリッド車のFFが259万円〜299万円、4WDが279.9万円~319.9万円となっている。





文=関 耕一郎

(ENGINE WEBオリジナル)

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