2021.09.29

WATCHES

思わずひと目惚れする時計「ケーニグ74」篇 今年6月に日本初上陸したドイツ新興ブランドの注目作!

なぜ? と聞かれてもうまく言えないが、一瞬で好きになってしまうことがある。人も時計も。相手が人ならともかく、一体時計のどこに我々はこれほどまでに惹かれるのだろう。容姿端麗なデザインか、才色兼備のメカニズムか、はたまた運命の糸がそうさせるのか。そんな恋の始まりを予感させる、新進気鋭のドイツブランド、ケーニグ74の注目モデルを取り上げ、時計ジャーナリストの大野高広氏が解説する。

ドイツ人創業者の熱き想いと心を揺さぶる唯一無二の個性

18世紀後半、ドイツ南西部のフォルツハイムはドイツ時計&ジュエリー産業の中心地だった。この美しい街で生まれたウォッチメーカーのリコ・プロスは、クラフツマンシップが根づくフォルツハイムの栄光を蘇らせるべく、2020年にケーニグ74を創業。伝統的な時計製造技術に先進的な素材とデザインを融合させ、他にはない唯一無二のパーソナリティを作り出した。たとえば、注目を集める「K74 キング クラフト」は、彼が生まれた1974年とブランド名Konig(ケーニグ。ドイツ語のキング)を合わせ、トレンドセッター向けに開発した思い入れたっぷりのコレクション。アクセサリーやアートのモチーフとして人気のスカルを大胆にダイアルにあしらい、6角ナットを配した6角形のセラミックベゼルには滑り止めとしても機能する外周のスタッズにブラックダイヤモンドをセット。カーボンケースにレザー&ラバーストラップ、セラミックリュウズを合わせたアグレッシブな作りは、進むべき道を自ら切り開く人や、何事にも妥協せず丁寧な日々を送る人々のためにデザインしたものだという。そんな創業者の熱き想いを腕にすれば、自然と気持ちが盛り上がってくる。一瞬一瞬をアクティブに楽しめるはずだ。





K74 キング クラフトの「ココに胸キュン!」

再生と豊穣、吉兆のシンボルでもあるスカルをモチーフにした文字盤と、ブラックダイヤのスタッズ付きベゼルが個性的だ。また、カーボンケースの表面に浮き出た模様は1本ごとに異なるオンリーワン。シースルーバックからは、機械式の醍醐味のひとつでもあるムーブメントの鼓動がいつでも見て楽しめる。

今年6月に日本初上陸したドイツ新興ブランドの注目作。日付ディスク部を含めてシースルーとした文字盤中央にスカルを配し、中空きデザインの時分針をセット。ドイツ時計らしい質実剛健な作りと創業者の情熱が化学反応を起こし、強烈な個性を生み出した。このオールブラック仕様のほかに、レッド、グリーン、ホワイトが用意される。自動巻き。ケース直径43mm、10気圧防水。29万7000円。

文=大野高広 写真=近藤正一

(ENGINE2021年8月号)

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