雑誌『エンジン』の名物企画、「エンジン・ホット100ニューカー・ランキングス」の2021年版で10位となったのは、ベントレーの4座グランド・ツアラー、コンチネンタルGT。その豪華な仕立てと走りの素晴らしさに、11名の選考委員が票を投じた。ホット100選考委員を務める自動車ジャーナリストのコメントとともに仕立ても走りも素晴らしいコンチネンタルGTの魅力を紹介する。
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至極の12気筒エンジンのフィーリングは天にも登る気持ち
“いま・ここ”という今回のHOT100のテーマでワタクシ九島はベントレー・コンチネンタルGTを1位に選びました。先の見えないいま、本当に心の底から手にしたいクルマはコレ! って感じですね。
同じく1位に選んだ仲間は藤原氏。「最上のドライバビリティを提供する至高の存在」と絶賛。さらにマリナーにも触れて「良い意味で今最高にエロティックなクーペ」と評しました。
また、2位に入れた方も3名いらっしゃいます。国沢氏は「クルマ好きの最後を飾るのに最高の相棒になると思う」、塩見氏は「新型には洗練しかない。最高のクーペとコンバーチブル」、そして編集部の荒井氏は「滑らか至極の12気筒エンジンのフィーリングで天にも昇る気持ちになる」とコメントしました。「W12を搭載したコンバーチブルでクルーズするのは、日常から解放される気分だった」という荒井氏の表現からも、その情景が浮かびます。
6位に入れた佐藤氏は「クラフトマンシップに溢れるインテリアに浸り、ライドコントロールに酔いしれ、時にオープンを堪能」、7位の飯田氏は「鼻先の軽さがGTカーらしい新型V8で優雅に駆け抜けたいベントレーボーイズならぬガール」と書いていらっしゃいます。
10位以下に入れた方々も熱いメッセージが続きます。11位の西川氏は「豪華絢爛とはこのこと。最もラグジュアリーを感じさせてくれる最新のクーペ。スポーツカーとしても成立する」、12位の島下氏は「とにかく万能、全能。そんな言葉を使いたくなる究極の1台」、14位の渡辺敏史氏は「自動車道楽の最高到達点であるラグジュアリークーペカテゴリーにおいては不動のスタンダード」、18位の竹岡氏は「毎日一緒に過ごしたいほどの完成度の高さに驚かされます」とそれぞれコメントしました。
ちなみに、ワタクシは「デザイン、ステイタス、パフォーマンス、そしてブランドの背景など全てにおいてパーフェクト。エスタブリッシュされた大人の男性に似合うクルマ」とコメントさせていただきました。みなさんと同じで、ゴージャスなだけでなく走りのパフォーマンスも気に入っています。
そもそもベントレーはスポーツカー・ブランドと言える存在です。戦前のル・マン24時間耐久レースでの輝かしい実績がそれを証明しています。しかもワークスのドライバーはプロではなく教職についている者や貿易商などインテリ層だったから驚きです。彼らはいつしか“ベントレーボーイズ”と呼ばれるようになりました。知っていますか? ベントレーは“オーナーズクラブ”ではなく、唯一“ドライバーズクラブ”とオフィシャルで称するのを。つまり、走らせてナンボなんです。
現行のコンチネンタルGTは、まさにそれを具現化していると思われます。W12もそうですし、V8もそう。パワーはもちろん、スタビリティも超一流です。しかも、すでに2030年に電動化を表明しているだけに、このエンジンパワーを体感できる機会が限られるのは明白。その意味からも“いま・ここ”というワードにピッタリな一台だと思います。
文=九島辰也 写真=茂呂幸正
(ENGINE2021年11月号)
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