2021.10.18

CARS

走りと快適性を高次元で両立するスーパー・スポーツカー、マクラーレン720Sが「エンジン・ホット100ニューカー・ランキングス2021」でトップ20にランクイン!

雑誌『エンジン』の名物企画、「エンジン・ホット100ニューカー・ランキングス」の2021年版で11位となったのは、マクラーレンの720S。レーシングカー顔負けの走りと乗り心地の良さを両立させ、ミドシップ・スーパースポーツカーその豪華な仕立てと走りの素晴らしさをホット100選考委員のジャーナリストが絶賛した。その選考委員のコメントとともに英国車の雄、マクラーレンのフラッグシップ・モデル、720Sの魅力を紹介する。

強烈な剛性と空力性能

マクラーレン720Sを“推した”選考委員が口を揃えて指摘しているのは、その走りのパフォーマンスが高いこと。たとえば、桂伸一さんは「常にフロントにダウンフォースが加わっているかのようにどの速度域でも切れば曲がる操縦特性」と表現し、松田秀士さんは「袖ヶ浦フォレストではアンダーステア知らずの逸品」と評価する。その源が「カーボンモノコック“モノセルII”がもたらす強烈な剛性とその空力性能」(山田弘樹さん)や「どのようなシチュエーションでもサスペンションがしっかりと仕事をしている」(松田さん)ことにあるのは間違いないが、結果として720Sは「サーキット以外、何処でこのパフォーマンスを使えるのかは分からない」(大井貴之さん)ほどのスーパースポーツカーに仕上がっている。



だからといって走りだけに特化した“いびつなクルマ”になっていない点も忘れるわけにはいかない。ちなみに720Sの乗り心地を“快適”と評価した選考委員は佐藤久実さん、松田さん、山田さんの3人。ちなみに今回は私を含めて誰も指摘しなかったが、視界のよさでも720Sは並みいるライバルを圧倒している。

つまり、走りのよさと快適性という、本来であれば相反する要素を両立しているのが720Sの特徴なのだけれど、その秘密は藤島知子さんが指摘したとおり「徹底した低重心化やシャシー性能」にある。

そう、720Sは低重心化と車体中心へのマスの集中化を徹底しておこなったうえで、軽量化や高剛性化にも注力。あわせて洗練された空力設計を用いることで、ロードカーとしては驚異的なコーナリング性能とコントロール性を手に入れた。これはまさにレーシングカー設計とまったく同じ手法である。さらにマクラーレン独自のアクティブサスペンション“プロアクティブ/シャシー・コントロールII”を採用することで乗り心地を改善した。

マクラーレン720S(スパイダー含む)全長×全幅×全高=4534×2161×1196mm。ホイールベース=2670mm。車両重量=1430kg。最高出力=720ps/7000rpm、最大トルク=770Nm/7000rpmの4リッターV8ツインターボをミドシップに搭載し、デュアルクラッチ式7段自動MTを介して後輪を駆動する。車両価格=3338万3000円~。

とまあ、ここまでが720Sの基本的なレシピなのだけれど、贅肉を削ぎ落とし、体幹をしっかりと鍛え上げたアスリートのごとき720Sが、まるで自分の手足のように自在に操れることは当然といっていいだろう。おかげで長距離ドライブでもストレスが溜まらず、疲れにくい。だから毎日でも乗りたい。そんなスーパースポーツカー、私には720S以外にありえない。

文=大谷達也 写真=望月浩彦

(ENGINE2021年9・10月号)

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