スズキがコンパクトSUVの新型車「Sクロス」を世界初公開した。SX4・Sクロスの後継モデルで、ハンガリーにある子会社のマジャール・スズキが生産を担当する。
SUVらしいたくましさを表現
エクステリアは、「S」マークを中央に配した大型グリルやヘッドライト内に収まる3灯式ポジション・ランプ、リア・バンパーを高く配置し、タイヤ・ハウスをスクエアな形状とすることで、SUVらしいたくましさを表現。インテリアでは9インチ画面のディスプレイ・オーディオを採用しているのが特徴的だ。

全長はヴェゼルとほぼ同じ
ボディ・サイズは全長4300mm×全幅1785mm×全高1585mm、ホイールベースは2600mmで、SX4・Sクロスとほぼ同寸を維持している。乗車定員は5名で、後席使用時の荷室容量は+10リッターの430リッター。広い空間と、開放感を高める大開口サンルーフの設定などにより、長距離移動での快適性を追求しているという。
パワートレインは1.4直噴リッターターボにモーターを組み合わせた48Vマイルド・ハイブリッドで、最高出力はエンジンが129ps/235Nm、モーターが13.6ps/50Nmを発生する。路面状況などに応じて制御を変更する走行モード切り替え装置「オールグリップ」には燃費重視の走行モードを設定。全車速追従機能付アダプティブ・クルーズコントロールなどの運転支援や全方位のモニタリング、後退時の車両検知といった駐車支援の拡充も図られている。

2022年にはストロング・ハイブリッドを投入
なお、スズキは2022年に駆動用モーターとオート・ギアシフトを組み合わせた独自のストロング・ハイブリッドを投入する予定だ。まずは年初にビターラ(エスクードの欧州仕様)、後半にはSクロスにも搭載する。また、今後はコネクテッドサービスの導入も計画しているという。
新型Sクロスは2021年末に欧州で発売。追って、中南米やアジアなどの市場へも展開されるが、日本での販売については、現時点では明言されていない。
文=関 耕一郎
(ENGINE WEBオリジナル)
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