2021.12.08

CARS

キャンプの未来はこんな感じ! 車内で映画も見られる日産が提案するリビングのような未来のEV「ハングアウト」

日産が2030年までの新たな事業計画と同時に、2028年頃の実用化を目途に開発を行っている全固体電池を用いた電気自動車(EV)のコンセプト・モデルを3車種発表した。その中で、最も現実的だと思われる=完成度の高い提案がこの「ハングアウト」だ。

SUVとMPVの魅力を兼ね備える

同時に発表されたほかの2モデル、オープン・スポーツの「マックスアウト」、ピックアップ・トラックの「サーフアウト」に対して、ハングアウトはマルチ・スポーツ・ユーティリティ・ビークルと定義されており、SUVとMPV(マルチ・パーパス・ヴィークル=多目的車)の間を採ったモデルになっている。



低重心でフラットなシャシー

バッテリーとモーターを床面に統合したスケートボード型シャシーを用いているのはほかの2モデルと同様。低重心と電動パワートレインにより振動や揺れ、騒音を抑えた走行を実現するという。

低くフラットなフロアを活用した広いキャビンは自宅と仕事場に続く、第3の空間になることを想定して設計。自動運転技術のプロパイロットや電動4WDシステムのe-4ORCEの進化版を搭載することで、移動中の車内でも、快適に集中して作業したり、リビングルームのように心地よく過ごしたりできることを目指す。



部屋として使える

サイド・ドアは前後スライド式で、全開にしてタープなどを取り付ければアウトドアでの開放的な居住空間を作ることができる。また、長い前後スライドと回転機構を備えた4つのシートをフロント側に寄せ、バックドアの内側にスクリーンを展開すればシアタールームにもなる。突起物のないフロアと大容量電源があればこその使い方だ。

少人数での行動が求められ、リモートワークやキャンプへの関心がますます高まりそうなアフターコロナの時代にあって、このハングアウトのコンセプトは、電動化のメリット訴求にもってこいではないだろうか。



文=関 耕一郎

(ENGINE WEBオリジナル)

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