2021.12.12

CARS

新型フェアレディZがGT500マシンでひと足先にデビュー GT-Rに替わって、スープラとNSXに挑む

日産とニッサン・モータースポーツ・インターナショナル(ニスモ)が、2022年シーズンのスーパーGTシリーズのトップ・カテゴリー、GT500クラスの新型レース・マシンを公開した。2022年からは2021年シーズンまでのGT-Rに替えて、まもなく日本にも導入される新型Z(次期フェアレディZ)でスーパーGTを戦うことになる。

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初代からレース・シーンで活躍

日産のレース史においてZは重要な役割を果たしてきた。1970〜71年にはS30型240ZがアメリカのSCCA・Cプロダクション選手権を連覇し、アメリカでの日産の人気を飛躍的に高めた。90年代にはIMSAシリーズでZ32型300ZXが活躍し、再びアメリカのレース・シーンで存在感を見せつけた。





14年ぶりの参戦

日本では、2004〜07年に全日本GT選手権およびスーパーGTのGT500クラスにZ33型が参戦し、2004年にはドライバーズとチームのダブル・タイトル、翌2005年にはチーム2連覇をもたらしている。2008年からはZからR35GT-Rに参戦車両が変更されていたが、14年ぶりに国内GTレースのトップ・カテゴリーにZが戻ってくることになった。

現在のGT500マシンは、モノコックやリア・ウイングなどが全車共通の仕様を採用し、エンジンも2.0リッター直4ターボと決められているので、従来のGT-Rから受け継ぐものは多い。ただし、外観が変わるので空力には大きな改善が見込まれる。2004年同様、デビューイヤーに王座を獲得する快挙が見られるか、注目したい。



文=関 耕一郎

(ENGINE WEBオリジナル)

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