2022.01.19

CARS

やっぱりGTIは特別なクルマだ!! 大人のホットハッチ、フォルクスワーゲン・ゴルフのスポーツ・モデル、GTIに箱根で乗った!

ベーシックなハッチバックとワゴンに続き、日本上陸を果たしたゴルフGTI。いつの間にか466万円というけっこうな高額モデルになってしまったが、いかにもゴルフらしいたくましさと頼もしさに溢れるモデルだった。そんなゴルフGTIの走りをモータリングライターの高平高輝がリポートする。

昭和のオジサン世代にはGTIは特別な名前

サプライチェーンの世界的な混乱はいまだ続いているようで、国内外のメーカーはどこも需要はあるのに供給が追い付かないというもどかしい思いをしているはずだ。そんななかで、2021年の夏に国内発売された新型ゴルフのハッチバックとヴァリアントに続いて、スポーツ・モデルの「GTI」の導入も何とか2021年内に間に合った。新型ゴルフGTIは1975年デビューの初代モデル(発売は翌年)から数えて8世代目に当たる。



50~60歳代のオジサン世代には分かってもらえると思うが、昭和の半ば生まれのクルマ好きにとって「GTI」は特別な名前である。普通のゴルフでもおいそれとは手が出なかった1980年代半ば、丸目4灯ヘッドライト(日本仕様は16Vモデルのみで、しかも内側は点灯しなかった)が特徴的だったゴルフIIのGTI(初代GTIは正規輸入されなかった)は確か300万円以上もしたから、当時の若者にとってはまさしく高嶺の花であり、憧れの的だった。その後7代目までに230万台以上を売り上げて、「GTIクラス」というジャンルを作り出し、さらにはホットハッチという言葉もゴルフGTIとそのフォロワーたちが流行させたものである。

それを考えると466万円という車両本体価格は決して高いとはいえないのだが、従来型GTIのスタート・プライスがギリギリ400万円を切る価格設定だったこと、さらに先代の最終進化型「GTI-TCR」が約500万円だったことを思い出すと、うーむ、と唸らざるをえないのはスタンダードの新型ゴルフの時とまったく同じだ。しかもGTIであっても、ナビゲーションを含むインフォテインメントシステムのディスカバープロ・パッケージ、マトリックスLEDヘッドライトのIQライトやヘッドアップディスプレイなどのテクノロジー・パッケージ、そして可変ダンパーのDCCパッケージといった機能装備はすべてオプション設定であり、それらをすべて足すと合計60万円ほどの金額が乗っかるのだ(試乗車はこの仕様)。今も昔もGTIは若者にとって、いやオジサンにとってもちょっと遠い所にある。



無料メールマガジン会員に登録すると、
続きをお読みいただけます。

無料のメールマガジン会員に登録すると、
すべての記事が制限なく閲覧でき、記事の保存機能などがご利用いただけます。

いますぐ登録

advertisement

PICK UP



RELATED

advertisement