2022.01.19

CARS

やっぱりGTIは特別なクルマだ!! 大人のホットハッチ、フォルクスワーゲン・ゴルフのスポーツ・モデル、GTIに箱根で乗った!


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新型GTIは従来通り2.0リッター4気筒直噴ターボを搭載するが、第4世代に進化したというユニットは、従来型のスタンダードなGTIより15psと20Nm強力な245psと370Nmを生み出す(従来型終盤に追加された限定車の「GTIパフォーマンス」と同じ)。変速機は7段DSG、欧州仕様の0-100km/h加速は6・3秒、最高速は250km/hという。

基本的なメカニズムは当然ほかのゴルフに準ずるが(リア・サスペンションはマルチリンク)、ランニングギアの特徴はXDS(電子制御デフロックと称しているが各輪のブレーキを利用して姿勢制御するもの。ほかのゴルフにも標準)に加えて、電子制御油圧式フロント・デフロックを標準装備していること。スタビリティ・コントロールやDCCなどと連携して車両の挙動をコントロールするという。実際に、夜来の風雨のせいで一面落ち葉に覆われたタイトな山道でも自信をもってアクセレレーターを踏むことができた。もちろん濡れた落ち葉に乗ると簡単に滑るのだが、その際にがっくりと失速するようなこともなく、強力なトルクを持て余すこともなく、グリップ具合をしっかり伝えながら実に巧妙にドライバーを助けてくれる。パワーはもちろん十分なうえに、高回転域まで回しても頭打ち感は一切なくトップエンドまで鋭く吹け上がる。

乗り心地も締まってはいるがラフなバイブレーションなどは一切なし。速度を問わずフラットでオプションの19インチ・タイヤがバタつくこともなく、コンフォート・モードではむしろスタンダード・ゴルフよりもしなやかとさえ感じるほど。しかもカスタム・モードではコンフォート・モードよりさらにソフトな設定も選べるように調整幅が広がっている。

新型になってデジタル化が進んだとはいえ、骨格体幹がたくましく、頼もしさに溢れている感じはいかにもゴルフである。見た目はちょっと自己主張の強いオラオラ感があるけれど、乗ればしっかり大人向けの洗練された高性能ハッチバックである。

文=高平高輝 写真=郡 大二郎



■フォルクスワーゲン・ゴルフGTI
駆動方式 フロント横置きエンジン前輪駆動
全長×全幅×全高 4295×1790×1465mm
ホイールベース 2620mm
車両重量 1430kg
エンジン形式 直列4気筒DOHC16V直噴ターボ
総排気量 1984cc
ボア×ストローク 82.5×92.8mm
エンジン最高出力 245ps/5000-6500rpm
エンジン最大トルク 370Nm/1600-4300rpm
変速機 デュアルクラッチ式7段自動MT
サスペンション形式(前) ストラット式/コイル
サスペンション形式(後) マルチリンク式/コイル
ブレーキ(前後) 通気冷却式ディスク
タイヤ(前/後) 225/40R18(オプション:235/35R19)
車両価格(税込) 466万円

(ENGINE2022年2・3月号)

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