2022.01.17

CARS

最上級グレードは1800万円 新型レクサスLXが日本での販売を開始

2021年10月に中東でワールドプレミアされたレクサスのフラッグシップSUV、新型LXの日本での販売が開始された。

ランドクルーザー300系の血を引くラグジュアリーSUV

日本市場では2代目となる新型LXは、2021年10月に日本に導入された新型NXに続く、レクサス次世代モデルの第2弾で、納車まで数年待ちとも言われ、大好評を得ているトヨタ・ランドクルーザー300系と基本構造を共有する最高級SUVだ。



新形状のスピンドル・グリルでイメージ刷新

先代のLX570からLX600へと数字が「30」大きくなった新型は先代のコンセプトを受け継ぎながら大きく進化。エクステリアもレクサスの特徴であるフロント・マスクのスピンドル・グリルを淵の無いフレームレス形状に変更するなど、先代のイメージを残しつつ新しさを付加させている。

ボディ・サイズは全長5100mm×全幅1990mm×全高1885mm。先代より全長が20mm、全幅が10mm拡大されている。一方、走破性に配慮してホイールベースは先代と同じ2850mmをキープ。また、新型プラットフォームの採用などで約200kg軽量化し、パワートレイン搭載位置を28mm低く、70mm後方寄りへ移動して重心や重量配分を改善している。



ショーファードリブンに使える4座モデル登場

さらにラグジュアリーな雰囲気が強められインテリアは、ダッシュボード上部のインフォテインメント用ディスプレイをタッチパネル式に変更するなど、上質さを保ちつつも操作性を向上させている。また、先代の2列5座、3列7座に加え、最上級グレードにショーファードリブンのような使い方も可能な2列4座シート配置を採用。後席は左右独立で最大48度のリクライニングを可能とし、助手席側はレッグスペースを最大1000mmまで拡大できる。





415psのV6ガソリンのみ

エンジンは、最高出力415ps/5200rpm/最大トルク650Nm/2000〜3600rpmの3.5リッターV6ツインターボを搭載。ランドクルーザーにラインナップする3.3リッターV6ディーゼル・ターボは設定されていない。10段ATに電子制御のフルタイム4WDを組み合わせる。

プラットフォームはランドクルーザー300系と同じラダー・フレーム構造持つ「GA-F」を採り入れるが、快適性がより重視されるLX用にいくつかの変更が加えられているという。サスペンションはフロントがダブルウィッシュボーン式、リアがトレーリングリンク車軸式という形式は同一だが、車高調整機能がLXのために新設定された。また電動アシストになったパワーステアリングや6つの走行モードから選べる「マルチテレインセレクト」、オフロード走行をアシストする「クロールコントロール」なども備わる。



個性が際立つ3グレード展開

装備面では、世界初の機能を持つバック・アンダーフロア・ビューを採用。後退時に、その直前に通過したときに撮影した画像を用いて後輪付近の路面状況を表現することで、後輪の位置や路面状況が確認できる。また、ランドクルーザーで話題となった指紋認証式のスタートスイッチを、レクサス車ではじめて導入した。

グレードは標準仕様と、18インチ・タイヤや前後デフロックの装備で走破性を高めた「オフロード」、2列4座の最上位「エグゼクティブ」の3グレード。標準仕様とオフロードは2列5座と3列7座が選べる。

価格は標準仕様が1250万円、オフロードが1290万円、エグゼクティブが1800万円となっている。



文=関 耕一郎

(ENGINE WEBオリジナル)

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