クルマは移動の手段としても役に立つだけでなく、退屈な日常をウキウキした気分に変える不思議な魅力を併せ持っている。時計も同じだ。時刻を知る道具であることを超えて、着けるだけで生活に彩りを添えてくれる良きパートナーでもあるのだ。だからこそクルマも時計も、自分に合ったスタイルのある1台、1本を選びたい。そんな想いを込めて、カテゴリーにとらわれないオーデマ ピゲの挑戦を時計ジャーナリストの篠田哲生が解説する。前衛的で挑戦的な時計はスタイルを決めず自由に遊ぶ時計のデザインやスタイルは、ルーツやディテールなどから“ドレッシー”や“スポーティ”などとカテゴライズする。そして、それに合わせたファッションやシチュエーションで使うのが基本だ。しかし、この「CODE 11.59 バイオーデマピゲ」はこれまでのカテゴリーに当てはめるのが難しいように思う。例えばデザイン。正面から見ると端正なラウンドケースで、ベゼルも薄いのでかなりドレッシーである。しかしサイドから見ると、アイコニックな8角形ケースをミドルケースとして挟み込んでいるのでかなり立体的。しかもラグが中空構造なので迫力があり、ストラップは軽やかなファブリック調のラバーとなっていてスポーティだ。ところが色使いはとっても繊細。ダイアルはブルーのグラデーション仕上げになっており、エレガントな美しさがある。結局のところ、これまでのカテゴライズは「CODE 11.59 バイ オーデマ ピゲ」には当てはまらない。インスピレーションを感じたままに使えば、それが正解なのだ。カテゴリーをクロスオーバーするといえばラグジュアリースポーツウォッチが有名だが、「CODE11.59 バイ オーデマ ピゲ」もまた同様だ。人が道を決めるのではない。 自分が道を決めるのだ。
CODE 11.59 バイ オーデマ ピゲ クロノグラフ“CODE”とはChallenge(挑戦)、Own(継承)、Dare(追求心)、Evolve(進化)を意味し、“11.59”とは新しい1日が始まる12時の直前ということ。サンバースト仕上げの上にスモークブルーラッカーを施し、深みのある表情を作り出した。搭載ムーブメントは、約70時間のパワーリザーブを実現した自社製のCal.4401である。自動巻き。ホワイトゴールド、ケース直径41mm、30m防水。594万円。問い合わせ=オーデマ ピゲ ジャパン Tel.03-6830-0000 https://www.audemarspiguet.com/com/ja/文=篠田哲生 写真=近藤正一 スタイリング=石川英治(T.R.S)(ENGINE2022年1月号)
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