2022.02.11

CARS

学生が作ったセンチュリーのリムジン、1000psのフェラーリ 東京オートサロン2022を振り返る

今回も、万全の対策の下で無事に開催され、3日間で12万6869人の観客が年始恒例のビッグ・イベント、東京オートサロン2022の回想記をお伝えする。

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学生が手掛けたカスタムカー

オートサロンで毎回、ブースを訪れるのを楽しみにしているのが、「NATS」こと「日本自動車大学校」だ。自動車に特化した専門学校で、毎年、学生たちが手掛けたオリジナルのカスタムカーを出展している。今年も意欲的な作品が多数並んでいた。



セダン部門の最優秀賞を獲得

その中でインパクトと仕上がりの美しさで目を惹いたのがこのリムジンだ。先代センチュリーをベースに、全長を6670mmへと1400mmもストレッチし、ハイドロ・サスペンションで車高をローダウン。レザー張りトップの中央には、ホンダ・エアウェイブ用ガラスルーフが2枚はめ込まれている。全出展車を対象としたカスタムカー・コンテストで、セダン部門の最優秀賞に輝いたのも納得の出来栄えだ。



フェラーリだってイジっちゃう

スーパーカーのチューニングで知られる「ノビテック」は2台のフェラーリを並べた。F8トリブートは818ps/903Nmで0-100km/hはベース車よりコンマ3秒速い2.6秒、SF90ストラダーレは1033ps/858Nmへと出力をアップ。どちらもなかなか強烈な数値のスペック表が掲示されていた。



古い軽自動車のカスタムで和む

派手めのカスタムカーが続き、のぼせそうなところを和ませてくれたのが、「フォレストオート」の古い軽自動車たち。ビーチカーをテーマにした連作で、2020年はバモス・ホンダ、2021年はダイハツ・フェローバギー、そして2022年の新作はスバル360カスタムがベース。ルーフやインテリア、荷台などには国内産の木材を使用している。



キャンピングカーも展示

ほかのカスタムカーとは異なる趣向ながら、これまた気になったのが、千葉の「カスタムファクトリー晨風」が展示していた古い英国車のキャンピングカー。GM系メーカーだったヴォグゾールの商用車部門であるベッドフォードと、1905〜79年に存在した商用車メーカーのコマーが製作したバンがベースで、その周辺だけ穏やかな空気感が漂っていた。

アグレッシブ系からチル系まで、会場はさまざまなクルマ遊びの提案でいっぱい。見て回るうち、なんだかもう1台、クルマが欲しくなってしまった。



文=関 耕一郎

(ENGINE WEBオリジナル)

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