2022.02.16

CARS

自動車ジャーナリストのみなさんに聞きました「これまでに出会ったクルマの中で、もっとも印象に残っている1台はなんですか?」


advertisement


免許を取って、初めて運転したクルマがKP61型スターレットだったというのは大井貴之さんだ。オベ・アンダーソン率いるトヨタ・チーム・ヨーロッパのラリー・ドライバーたちがドリフトしまくるテレビコマーシャルに影響されて、ラリー好きだった大井さんのお兄さんが母親を騙して買わせた(笑)のがこのクルマだった。



でも、人生を変えたクルマがスターレットかというと実はもう1台あって、すでにレースに出て、クルマのコントロールなら誰にも負けないと思っていた大井さんの鼻をへし折ったクルマがあった。1989年製の930型ポルシェ911ターボだ。どんふうにへし折られたかは本編をお読みいただくとして、実は大井さんは紆余曲折あった後、今でもこの930ターボを所有している。そのストーリーはまたの機会にお伝えしようと思う。



ニュル24時間レースで体験したこと

「国が、あるいは道がクルマをつくる」というのはホントの話というのは桂伸一さん。アウトバーンで育ったドイツ車、なかでも桂さんが惚れ込んだのはメルセデス・ベンツ190Eだ。金庫のように重いドアと機密性。ボディ剛性の高さやフロアの張りの強さ。走ってみれば轍などの影響を受けない懐の深い直進性に唸ったという。



しかし、桂さんが「わが人生のクルマのクルマ」に選んだのは、アストン・マーチンV8ヴァンテージだ。2008年、桂さんはアストン・マーチンのワークス・チームからニュル24時間レースに出場した。その時乗ったのがV8ヴァンテージだった。安全装備はあるが中身はほぼロードカー。バンピーなニュルの路面を260km/h超で走ると、ボディは低く沈み込み、フラットな姿勢のままサスだけが激しく上下した。桂さんはこの時チームのトップタイムをマークして、アストン首脳陣をあっと言わせたという。



ひとりひとり、1台1台に特別なストーリーがある「わが人生のクルマのクルマ」。各自の詳しい物語はそれぞれの本編をぜひお読みください。ジャーナリスト篇の続きのほか、著名人の方々に人生を変えたクルマとの出会いも語ってもらったスペシャル篇もあり。連載コーナーでご覧いただけます。

▶「わが人生のクルマのクルマ」の記事をもっと見る


文=ENGINE編集部

(ENGINE WEBオリジナル)

無料メールマガジン会員に登録すると、
続きをお読みいただけます。

無料のメールマガジン会員に登録すると、
すべての記事が制限なく閲覧でき、記事の保存機能などがご利用いただけます。

いますぐ登録

advertisement

PICK UP



RELATED

advertisement

advertisement

PICK UP

advertisement