2022.03.09

WATCHES

身銭を切って買いました! 時計ジャーナリスト・柴田充が選んだのは、ブルガリと藤原ヒロシ氏率いるフラグメントのコラボウォッチ!

毎年、数多くの新作を取材・批評する時計ジャーナリストも、元はと言えば単なる時好きに過ぎない。そんな彼らは実際にどんなモデルを購入しているのか。時計ジャーナリスト・柴田充が本気で惚れ込み、実際に喉から手を出した時計を披露してもらった。

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時計への興味を呼び覚ましてくれたコラボウォッチ

まだ1年半程度しか経っていないが、もうあの頃の焦燥感を忘れつつある。当時さすがにヤバいと思ったのは、時計への興味が薄れ始めたことだった。着ける機会がないならアップルウォッチで十分じゃないかと購入も考えた。そんな折、登場したのがこの時計だったのだ。

制作者の藤原ヒロシ氏に会う機会もあり、時計愛好家で知られる本人もいまやアップルウォッチ一辺倒という話に意気投合した。それでもつねに自分が着けたくなる時計を作ってきたという。

FRAGMENT×BVLGARI  ブルガリ・ブルガリ 日本限定 2020年にブルガリと藤原ヒロシ氏率いるフラグメントがコラボレーションした日本限定ウォッチとして登場した。ベゼルの上下には両者の刻印が並ぶ。オリジナルはブラックとスト ライプの2種のNATOストラップだが、写真のブラウンの他、オリーブなどにカスタマイズしている。自動巻き。ステンレススティール、ケース直径41mm。

確かにベースは「ブルガリ・ブルガリ」でも、サンドブラスト処理で粗い渋銀になったケースにストレートラグを備えたスタイルはミリタリーウォッチを想起させ、彼のイメージそのものだ。マットブラックの文字盤もスマートウォッチのようなアノニマスな存在感を漂わせ、ハイブランドを感じさせない。そんなギャップも気に入り、即決したのだった。

いっておくが、僕は藤原氏のシンパでもないし、コラボやストリート系ファッションのトレンドにも興味はない。それでもこの時計を着け、気分に合わせてストラップを替えていると、時計の新たな楽しみ方が広がっていくように感じる。いわばそれは僕にとってワクチンみたいなものだったのだ。

柴田充が身銭買いした日本限定の「ブルガリ FRAGMENT×BVLGARI (ブルガリ・ブルガリ)」

2020年にブルガリと藤原ヒロシ氏率いるフラグメントがコラボレーションした日本限定ウォッチとして登場した。ベゼルの上下には両者の刻印が並ぶ。オリジナルはブラックとストライプの2種のNATOストラップだが、写真のブラウンの他、オリーブなどにカスタマイズしている。自動巻き。ステンレススティール、ケース直径41mm。

柴田充 :1962年東京生まれ。時計、ファッション、クルマ、デザインなどのジャンルを中心に、広告制作や編集他、時計専門誌やメンズライフスタイル、デジタルマガジンなどで執筆。現在、還暦記念時計を物色中。

柴田充:1962年東京生まれ。時計、ファッション、クルマ、デザインなどのジャンルを中心に、広告制作や編集他、時計専門誌やメンズライフスタイル、デジタルマガジンなどで執筆。現在、還暦記念時計を物色中。

文=柴田充

(ENGINE2022年2・3月合併号)

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