2022.03.31

CARS

エンジン編集部が所有するちょっと古いポルシェ、塗装のトラブルを解決しました!【ポルシェ911カレラ4S(996型)長期リポート ♯50】

エンジン編集部長期リポート79号車/ポルシェ911カレラ4S(9 9 6 型)

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フロント・バンパーに貼っていたステッカーを剥がしたら、コートと塗装の一部まで一緒に剥がれて下地が出てしまった79号車。年末年始はガマンしてそのままで過ごしていたのだけれど、なんだか急に中古車感が増したようで、剥がれた部分を目にする度になんとも気分が良くない。そこで、長期リポート車として購入した際、最初にボディ磨きをしてもらった東京・赤羽橋のハイランダーに預けて、この際、前のオーナーがつけていた擦り傷も含めてフロント・バンパーを塗り直し、それと同時に、ボディ全体のメンテナンスもしてもらうことにした次第である。

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貼ったステッカーはその日のうちにすぐ剥がせ!


ハイランダーの田中社長によれば、愛車でクラシックカー・ラリーなどに参加し、その時ボディに貼ったステッカーが元で塗装を傷めるケースはとても多いのだという。最近のステッカーに使われる接着剤はとても強力で、貼ったままにしておくとすぐに簡単には剥がれなくなってしまう。だから、しっかり貼らない、貼ったら、その日のうちにすぐに剥がすというのが鉄則のようだ。

全面的に塗り直し、細かい傷もなくなった79号車のフロント・バンパー。新車になったみたいです。


編集部アライの話だと、その辺の事情がよく分かっているベテランのドライバーの中には、接着剤の面に一度水を流して粘着力を弱めてから貼る人もいるのだという。だから、走っていると風で飛んでしまうこともよくあるらしいが、ボディを傷めるよりはよほどマシだということだろう。一方、クラシックカー・イベントの主催者側もその辺はよくわかっていて、はじめから粘着力を弱めたステッカーを支給するケースもあるのだとか。そのために道やサーキットのコースが剥がれたステッカーだらけになっても、みんなで掃除すればいいじゃないかというわけだ。

さて、それはともかく一週間後、完成したというので取りに出かけると、79号車にはまるで新車のような輝きが戻っていた。乗ってみると、走りも、今度はなんだか急にシャキッとしたようで、やっぱり古いクルマであればあるほど、見た目は大事だと、つくづく思わされた。

ところが、クルマを取りにいった時、田中社長に気になることを指摘された。ステアリングを回すとキシキシ音がするのは前からだから仕方ないとして、前後のテレスコピック機能がうまく働かなくなっているというのだ。自分一人で乗っている限りは動かさないから、まったく気づかなかった。すぐに直す必要はなさそうだが、さて、どうしたものか。

文=村上 政(本誌) 写真=柏田芳敬

久々に磨き上げられた姿で記念撮影。


■79号車/ポルシェ911カレラ4S(9 9 6 型)
PORSCHE 911 CARRERA 4S
購入価格(新車時) 340万円(1244万2500円)
導入時期 2017年4月
走行距離(購入後) 11万6899km(3万4514km)

(ENGINE2022年4月号)

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