2022.03.26

LIFESTYLE

理想の土地探しに2年! 山からの風が川伝いに吹き抜ける気持ちのいい家 建築家の自邸だからできた夏でもエアコンなしの南国リゾートのような住宅!!

木と石が作り出す独特な雰囲気が魅力の津田邸

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そもそも津田さんは、父親の仕事の関係で、2歳の時からアメリカ、イギリスとずっと海外生活。建築を学んだのもアメリカの大学だ。その折、自分が日本についてほとんど何も知らないことに気付く。そこで大学卒業とともに帰国し、まずは数寄屋建築を得意とする建築家の下で研鑽。自邸の構成に繋がる日本的なものを学んでいった。加えて身に付けたのが、素材の経年変化を受け入れ、それを楽しむ術である。津田邸の特注で誂えた木製の格子戸も、竣工から3年を経ていい感じに変色していた。今後この家は、さらに素敵にエイジングしていくことだろう。



さて、停まっているクルマで分かるように、津田さんは大のクルマ好きだ。ガレージにはMG RV8(1995年製)とクラシック・レンジローバー(1993年型)が。普段はここに、奥様のボルボXC40を加えた3台が停められている。日頃津田さんが使う2台はともに緑色の英国車だが、それはたまたまのこと。好きなのは、クラシックなクルマだ。しかも風が抜けるオープンカーが好みなのは、自邸を見れば明らかだろう。一時期、縦目のメルセデス・ベンツ・SL(1970年製)を含め、オープンカーを同時に2台持っていたこともあった。もっとも走らないクルマを飾るために所有する気はなく、クルマはどんどん乗るのがポリシーだ。



「その点SLは設計の古いクルマで完全な実用車にはならず、手放しました。多くの方から『RV8は故障が多いのでは』と聞かれますが、当たりだったのでしょう。快調に走ってくれています。もちろん仕事にも使っていて、2台のどちらに乗るかは、その日のファッションと天候で決めています」

とはいえ奥様から、「2台もクルマは必要ないのでは」と指摘されるのは、多くの家庭と同じだろう。特に槍玉にあがるのがオープンカーだ。そこを津田さんは、「20歳になった娘をRV8の助手席に乗せ、幌を上げて御堂筋を走るのが夢。その日まで持っていたい」と押し戻している。なんとも素敵な話ではないか。どうか津田さんのこの夢が、実現しますように。

天井高140cmのロフトは、家具や本が置かれた多目的スペース。


構造:RC 一部鉄骨造 規模:地上2階 敷地面積:153.63平方メートル
建築面積:61.24平方メートル 延床面積:113.96平方メートル 竣工年:2019年
所在地:兵庫県芦屋市 設計:T-Square Design Associates 

津田茂:1970年東京生まれ。父親の仕事の関係で2歳よりアメリカ、イギリスで生活。米国のイーストカロライナ大学卒業後は、数寄屋建築の第一人者である、大阪の出江寛の事務所に入所。その後北村陸夫の事務所を経て独立。

文=ジョー スズキ 写真=田村浩章

(ENGINE2022年4月号)

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