2022.05.13

CARS

ウルスを凌駕!! スーパーSUV界の頂点にたつ、707馬力のアストン・マーティンDBX707にイタリアで試乗!!

アストン・マーティンDBX707

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SUVとは思えないハンドリングと走行性能が高い評価を得たDBXにさらにパワフルな心臓部とアグレッシブなスタイリングが与えられた707が追加された。イタリア・サルデーニャ島で行われた国際試乗会より、モータージャーナリストの西川 淳がリポートする。

最新スーパーSUV界のトップに立った!

並み居るライバルたちの機先を制したかったに違いない。内燃機搭載のスーパーSUV最終ウォーズに向け、アストン・マーティンはDBXの高性能スペシャル、707を2月にリリースし、早々に国際試乗会を開催した。SUV離れしたまるでスポーツカーのように操ることのできるDBXを一気にパワーアップ。名実ともに最新スーパーSUV界のトップに立ったと言っていい。



ただし現時点では、だ。というのもこれからランボルギーニはウルスのマイナーチェンジを実施し、年末にはフェラーリが待望のプロサングエをデビューさせる。スーパーカー級のパワートレーン・スペックを持つスーパーSUVの役者が揃う。

707という車名の数字は、このDBXに積まれた4リッターV8ツインターボ・エンジンの最高出力を表す。会場に居合わせたエンジニアにそれがたまたまか、狙ったものか、会議で調整したものか尋ねてみたところ、700psオーバーを狙って行き着いた数値が、車名に使えるほど印象的な707だったらしい。

それにしてもベース・エンジンのスペックからは想像もできない増強ぶりである。スタンダードなDBXの最高出力は550psで、最大トルクは700Nm。それでも乗れば激速だったが、+157ps、+200Nmだから、ニュースを見た時にはわが目を疑った。707ps&900Nmという数値は、メルセデスAMGによるM177系(DBX用)やM178系どころか、AMG GTブラック・シリーズやヴァルハラのM178LS2に迫っていたからだ。



変速機もスタンダードとはまるで違う組み合わせ。トルコンレス湿式マルチプレートのシングルクラッチシステムで、高スペックへの耐性はもとより変速の速さと効率の良さを追求した。メルセデスAMGでいうところのスピードシフトMCTだ。

当然ながら、強力なエンジン・スペックを生かせるシャシーが必要になる。スーパー・スポーツカー級の性能を実現すべく、ヒーブやピッチ、ロールのコントロール性をいっそう機敏に仕上げた、というのがダイナミック担当エンジニアの弁。サスペンション構成部品の変更はもちろん、リア・トラックは拡大され、種々の電子制御システムも改良され、もちろんブレーキ・パフォーマンスも大幅に向上。さらに動的に理想というべき52:48という前後重量配分を実現した。これは55%以上の前軸荷重になることが通常である巨大エンジン搭載のスーパーSUV界にあって、異例のスペックだ。

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