2022.06.04

CARS

ステップワゴンも高級化? 300万円を切るのは1グレードのみ 新型ステップワゴン販売開始

ホンダの主力ミニバン、新型ステップワゴンの販売が開始された。2022年1月に写真と概要が先行公開されていたが、いよいよ6代目が市場へ投入される。

「エアー」と「スパーダ」の2タイプ

ラインナップは、これまでの標準仕様に相当する「エアー」とエアロ仕様の「スパーダ」の2タイプ。これまでのようなベーシック・モデルとエアロ仕様の上位グレードという関係ではなく、キャラクターの異なるパラレルな関係だという。このほか、上位仕様としてスパーダをベースに装備を拡充した「スパーダ・プレミアムライン」を設定する。これは販売終了したオデッセイの代役を兼ねることになりそうだ。





スタイリングは原点回帰

外観は、初代と2代目に見られたような縦長のテールライトを採用。ボディの前後を絞り込み、クリーンなデザインとキャビンの広さを両立した。ボディ・サイズは全車3ナンバー・サイズになり、エアー全が長4800×全幅1750×全高1840mm、スパーダは全長が4830mmとなる。ホイールベースは2890mm、最小回転半径は5.4m(プレミアムラインのFF車は5.7m)で、先代モデルと同等だ。

室内は全車3列シートで、2-2-3の7座と2-3-3の8座を設定(プレミアムラインは7座のみ)。「ボディ・スタビライジング・シート」と呼ばれる1列目はウレタンの厚さや密度を変更するなどして乗降性向上と疲労軽減を図った。7座仕様の2列目は、前後が外側610mm、内側865mm、横方向が右席75mm、左席115mmのスライド機能を装備。各方向への操作はひとつのレバーで行える。



「わくわくゲート」は廃止

2列目、3列目はともに着座位置を高めるとともに1列目と2列目のシート形状を見直すことで視界を拡大。水平基調のベルトラインや、新形状の天井トリムなどとともに開放感を高め、乗り物酔いの軽減を図った。また、座面厚さや背もたれ高さを増した3列目はリア・サスペンション改善と相まって快適性を大幅に高めた。

荷室は3列目したの床面が深く掘り下げられ、3列目シートを畳み込めるマジック・シートを継承。テール・ゲートはドア・イン・ドアの「わくわくゲート」が廃止され、上開きのみとなった。スパーダ系に備わる電動開閉式のパワー・バックドアは任意の角度で停止できるストップ&ホールド機能を備える。また、パワー・スライドドアは車外には世界初という静電タッチ式、車内には操作しやすい上下シーソー式のスイッチを装備する。



2.0リッター・ハイブリッドと1.5直4ターボ

パワートレインはいずれも、2.0リッターのハイブリッドと1.5リッター直4ターボを設定。駆動方式はFFを基本に、ターボ車では4WDも選択できる。

ハイブリッド・ユニットは従来型と同じ2モーター式で、2.0リッター直4は145ps/175Nm、駆動用モーターは184ps/315Nmを発生する。エンジンはクランク剛性向上などにより振動を低減し、燃費性能を確保しつつもエンジン回転数と車速が連動した自然なフィールを追及。また、モーター・ユニットはジェネレーター・ギア幅の最適化でノイズを抑制し、システム全体で上質さを追求した。

ターボ車は150ps/203Nmを発生。直噴インジェクションや吸排気双方のVTEC、4-2-1排気ポートや小径タービンなどの採用により、1600rpmから最大トルクを発生する。トランスミッションはCVTで、強い加減速の際にステップ変速制御をすることでエンジン車ならではの走りを演出する。

価格は、エアーのガソリンが299万8600円~326万2600円、エアーのハイブリッドが338万2500円〜340万4500円、スパーダのガソリンが325万7100円~365万3100円、スパーダのハイブリッドが364万1000円~384万6700円となっている。



文=関 耕一郎

(ENGINE WEBオリジナル)

無料メールマガジン会員に登録すると、
続きをお読みいただけます。

無料のメールマガジン会員に登録すると、
すべての記事が制限なく閲覧でき、記事の保存機能などがご利用いただけます。

いますぐ登録

タグ:

advertisement

PICK UP



RELATED

advertisement