2022.06.06

CARS

新型ステップワゴンでSDGs スパーダ・ベースの福祉車両を設定

ホンダはモデルチェンジした新型ステップワゴンに車いす仕様とサイド・リフトアップ・シート車の2種類、4タイプの福祉車両を設定した。ベース車はエアロ仕様のスパーダだ。

車いす仕様車は3タイプ

車いす仕様車は、車いすの固定位置が2列目、3列目、2列目と3列目に1台ずつの計3タイプを設定。いずれも隣に座ってのコミュニケーションが取りやすいよう、通常のシートと横並びの位置に車いすを固定できる。

バックドアはバンパー部まで一体で開閉する通常のステップワゴンとは異なる専用設計を採用。スロープの取り付け位置を低くすることで、傾斜をより緩やかになった。さらに電動ウインチを標準装備し、車いすの出し入れをする際の負担軽減を図っている。

キャビン後部フロアを清掃しやすいフローリング仕様にした。また、2列目乗車タイプは固定具の取り付けポイントを2箇所設置することで、前後幅を必要とするリクライニング式の車いすにも対応しやすくしている。



サイド・リフトアップ・シート車は乗降性を向上

足の不自由な方が通常のシートへ乗車することを補助するサイド・リフトアップ・シート車はシートの回転や昇降の軌道を慎重に再検討することで乗降をよりスムーズにできるようにした。車いす仕様の電動ウインチとリフトアップ・シートの作動速度は利用者が安心感を得られるスピードに設定。

乗車定員は7名で、パワートレインは1.5リッター・ターボ+CVT。車いす仕様車の2−3列目乗車タイプは前輪駆動(FF)のみで、そのほかはFFと4WDを設定する。全車とも消費税は非課税になる。

価格は、車いす仕様車が355.5万〜383万円、サイド・リフトアップ・シート車は339.6万〜363.6万円となっている。



文=関 耕一郎

(ENGINE WEBオリジナル)

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