2022.07.13

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機械に込められたコルムの手仕事物語

歴史と伝統の重みは、たゆまぬ進化があってこそのもの。だからこそその時計のデザインに心を奪われ、機能に夢中になる。そして気になりだすと、見えないことがもっと知りたくなる。「どうしてこのデザインが誕生したのか」、「どのように作られているのか」、「どのような歴史を辿ってきたのか」――。時計には製作者やブランドの想いが込められたストーリーがあり、知れば知るほど虜になってしまう。そんな素敵なコルムの魅力を紹介しよう。

ゴールデンブリッジ クラシック
トノー型のケースに収められたインラインムーブメントは、左右に透明な余白を大きく広げる。現行のムーブメントはリュウズを6時位置に持ち、香箱の上に巻き上げと針合わせとの各輪列が載る。テンプもスクリューの出し入れで歩度調整するフリースプラングに進化。ブリッジに立体的に浮き立つロゴなど、造作も見事だ。手巻き。ローズゴールド、ケース縦51mm×横34mm、3気圧防水。880万円。

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1980年代に作られた最初期の「ゴールデンブリッジ」。いくつものサイズ・デザインが展開され、リュウズはケースバックの香箱上に位置する。



ヴィンセント・カラブレーゼ設計のオリジナルのインライン・ムーブメント。香箱からテンプまで、輪列すべてを一直線に構築している。

見る者を虜にする透明ケースに架かる金の橋

独立時計師界の重鎮ヴィンセント・カラブレーゼが世に出るきっかけとなったのは、1977年のことだった。彼はこの年ジュネーブで開催された国際発明展で、ムーブメントの可動パーツのすべてがスリムな地板とブリッジの間で一直線に並ぶインライン・バゲット機構で優勝を勝ち取ったのだ。リュウズを香箱の背面に設置して巻き上げと針合わせとを巧妙に切り替える設計が、高評価のポイント。そしてコルムと手を組み、1980年にこれを製品化した。フラットな裏蓋と両サイドをファセットカットした風防とをサファイアクリスタルで造作し、ゴールドのフレームでつなぎ合わせた透明な角型ケース内部でムーブメントが上下に橋を架ける「ゴールデンブリッジ」である。その名の通り、地板とブリッジはゴールド製。かつてない透明感を湛えた高級時計は、ヒット作となった。

そのムーブメントは2005年、ヴォーシェ・マニュファクチュール社によって、より信頼性を高められた。コルムは、進化なくしてはアイコンの存続はないことを心得ている。ケースもサイドまで透明に設えられ、一直線に歯車がつながる様子が横からも露わに。「ゴールデンブリッジ」は、サファイアクリスタルケースの先駆けとなった。

コルムの詳しい情報はこちら!

問い合わせ=GMインターナショナル Tel.03-5828-9080

文=高木教雄 写真=近藤正一

(ENGINE2022年8月号)

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