2022.07.30

CARS

ノア/ヴォクシーと真っ向勝負!! 原点回帰した6代目ホンダ・ステップワゴンに試乗!

ホンダ・ステップワゴン・エア

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細かな装備まで目を通しても決め手に欠けるか?

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1996年デビューで、5ナンバー枠低床ミニバンというジャンルを開拓した初代から数えてはや6代目の新型ステップワゴンである。今年の年明け早々に発表されていたものの発売がずれこんでいた、というよりライバルのノア/ヴォクシーの動向を睨んでお披露目だけ前倒しにしたと見られている。

パイオニアなのに例によって後発のトヨタに追い抜かれ、近年はセレナも加えた「ミニバン三国志」の中の万年3位という悔しい立場に甘んじてきたステップワゴンの新型は、ボディが大きくなったのがまず注目だ。ホイールベースは先代同様2890mmながら、全長はエアで4800mm、全幅は全車1750mmとはっきり5ナンバー枠を飛び出したのが特徴。

パワーユニットは従来同様1.5リッター直噴ターボと2リッターハイブリッドの2種類。従来型よりも静かに滑らかに走るようだが、ハイブリッドではフル加速するとエンジン音が耳につくのと、高速域ではそれなりにロードノイズが侵入してくるのは変わらない。

前型よりも改善されてはいるが、ライバルと比べられるのが「三国志」の宿命であり、その点では室内スペースでは圧倒的とされるフィット/フリードのような決め手に欠けるのが辛いところ。

フラットなダッシュボードと明るいファブリックのトリムでルーミーな「エア」のインテリア。インパネも奇をてらわない簡潔な仕立てだが、ハイブリッド車のみセレクターはボタン式となる。

いきおい細かな装備の違いに目が行くが、ブラインドスポット・ウォーニングはなぜかスパーダにのみ装備され、エアにはオプション設定もない。さらに「安全降車アシスト」のような機能もない。

こういう違いが積み重なっての現状なのか、という気もする。分かっていても打てないド直球をホンダには期待したい、と言うのはさらなる無理難題なのだろうか。

文=高平高輝 写真=郡 大二郎

エアの後ろ姿は初代ステップワゴンを思い起こさせる。
■ステップワゴンe:HEVエア(7人乗り)
駆動方式 フロント横置きエンジン+モーター前輪駆動  
全長×全幅×全高 4800×1750×1840mm  
ホイールベース 2890mm  
車両重量 1810kg  
乗車定員 7名  
エンジン形式 水冷直列4気筒DOHC  
総排気量 1993cc 
ボア×ストローク 81.0×96.7
エンジン最高出力 145ps/6200rpm 
エンジン最大トルク 175Nm/3500rpm  
モーター最高出力 184ps/5000-6000rpm
モーター最大トルク 315Nm/0-2000rpm
トランスミッション 電気式無段変速  
サスペンション(前) マクファーソン式ストラット
サスペンション(後) 車軸式 
ブレーキ(前/後) 通気冷却式ディスク/ディスク 
タイヤ(前後) 205/60R16  
車両本体価格 338.3万円 
 
(ENGINE2022年8月号)

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