2022.07.22

WATCHES

新しくて懐かしい 輝きを増したアイコンが揃うカルティエの新作

かつての「ジュネーブSIHH」と「バーゼルワールド」の主役級ブランドが一堂に会し、今年はリアルで開催された世界最大の時計フェア「ウォッチズ&ワンダーズ ジュネーブ2022」。「ワンダーズ」という言葉に象徴されるように、数々の時計には新たな発見と驚きがいっぱいだ。

第1弾で紹介するのは「カルティエ」。時計ジャーナリストの菅原 茂氏とENGINE編集部時計担当の前田清輝がその魅力を解説する。

洗練度が一段と増したアイコンたち

摩訶不思議なスケルトンウォッチから独創的なハイジュエリーウォッチまで、非凡な発想と豊かな創作力を披露した今年のカルティエ。時を巡る4つのテーマの中で印象的だったのは「It's Time」と題したテーマのもとで発表されたアイコニックなモデルの数々。赤いラッカーベゼルがダイアルを取り巻く「サントス デュモン」、1920年代の東洋趣味に通じる「タンク シノワーズ」、カラーダイアルの「タンク ルイ カルティエ」などは独特の色づかいがデザインを引き立てる。着脱可能なグリッドを採り入れた「パシャ」も懐かしいスタイルの復活が魅力を放つ。


パシャ ドゥ カルティエ
簡単にグリッドの着脱ができ、2通りのデザインにアレンジ可能な新作の「パシャ ドゥ カルティエ」は、このケース径41mmのオールイエローゴールドモデルと30mmと35mmのジュエリーモデルの3タイプが揃う。また、最近のモデルと同様にストラップが簡単に付け替えられるクイックスイッチ インターチェンジャブルシステムによってさらにパーソナライズの楽しみが広がる。自動巻き。イエローゴールド。予価234万9600円。 Oliver Arnaud (C) Cartier


フライング トゥールビヨンを搭載する「パシャ ドゥ カルティエ」のコンプリケーションモデルも新たに登場。手巻き。ピンクゴールド、ケース直径41mm。1003万2000円(参考価格)。(C)Cartier




カルティエ プリヴェ タンク シノワーズ
「プリヴェ」シリーズの最新作は、1920年代に起源をもつ「タンク シノワーズ」で、中国美術や建築に想を得たデザインが斬新だ。歴史的名作に由来するデザインに基づくプラチナモデル(上:世界限定150本、398万6400円)と、イエローゴールドのスケルトンモデル(下:世界限定100本、818万4000円)の2種類を展開。いずれも手巻き。(C)Cartier


サントス デュモン
「サントス デュモン」にはケース素材が異なる3種類の限定エディションを新たに投入。最も華やかなのはプラチナケースで、ラッカーによる彩りにカルティエのシンボルカラーのボルドーを採用し、同じ色調のアリゲーターストラップを組み合わせたこのモデル。手巻き。ケース縦43.5mm×横31.4mm。世界限定150本。予価233万6400円。(C)Cartier


タンク ルイ カルティエ
「タンク ルイ カルティエ」の新作は、チャコールグレー(写真)とレッドのモノクロームダイアルを採用。4つのローマ数字のみを配したダイアルは、単色とはいっても複雑な幾何学デザインによって色の見え方が変わり、不思議な奥行き感をもたらす。手巻き。ピンクゴールド、ケース縦33.7mm×横25.5mm。予価163万6800円。(C)Cartier

菅原 かつて世界中でヒットしたモデルの現代的なアレンジによる復活にも力を入れるカルティエ。昨年の「タンク マスト」はその代表だ。今年はとりわけグリッド付の「パシャ ドゥ カルティエ」か。以前もあったグリッドは懐かしいが、若い世代にとっては新鮮な発見だろう。ただ、本来保護パーツのグリッドがゴールド製だから、ぶつけてキズつけないよう注意しなくては、ね。

前田 一昨年に復活した「パシャ ドゥ カルティエ」のグリッドが待望の復活! 風防にグリッドが搭載された初代モデルが登場した時は、エレガントなデザインに力強さをもたらす感じが絶妙で憧れました。平日のビジネスシーンではグリッドなし。休日や出張でカジュアルな装いにはグリッドを装着する。その度にグリッドを付け・外す行為も楽しいんだろうなぁ(笑)。

文=菅原 茂/前田清輝(ENGINE編集部)

(ENGINE2022年7月号)
※価格は雑誌掲載時のものです。

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