2022.08.20

CARS

いま買うなら、これでしょう! 予算550万円以下で世田谷のコレツィオーネで粋なイタリアン・クラシックを物色する!!

435万円のフィアット1500カブリオレ(1964年型)。

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安心感が増している

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それでもアルファロメオ、特にジュリアに乗りたい! という向きに成瀬社長が薦めるのは4ドアのベルリーナだ。

「今でもベルリーナなら程度の良いものを400万円台で探せます」

という言葉の通り、取材した71年式の1300スーパーは418万円。ベーシックなグレードだが、それゆえ変にイジられたり、荒く使われた形跡もなく、要となるボディの状態も最高だった。

ALFA ROMEO GIULIA 1300 SUPER (1971) 418万円 1962年に登場した高性能小型セダン。ホモロゲ用のTIスーパーが有名だが、これはベーシック仕様の1300のエンジンを強化して70年に追加された1300スーパーというモデルだ。一度しっかりとレストアされたそうで、ボディ・コンディションの素晴らしさが印象的。

一方、未だ高い人気を誇っているのがフィアット・チンクェチェントだ。近年台数が少なくなって高騰しているものの、コレツィオーネが在庫する2台のように、パリッと仕上げられたモノでも300万円前後で見つけられるそうだ。

「クラシックを求めるお客様は50~60歳代がメインですが、ここにきて結構若い方が多いんです。着るもの、履くものに近い感覚で、走行性能ウンヌンではなく、見た目優先という感じですが、サイズ感を含め今のクルマにない個性を感じていらっしゃるのだと思います」

そうした背景には、近年のクラシック人気で価格が高くなった反面、お金をかけてしっかり直すオーナーが増えたことで、昔に比べてクルマの状態が良く、安心感が増しているのも大きいと成瀬社長はいう。

そういう意味でも、今はまさにイタリアン・クラシックを手に入れる好機と言えるのかもしれない。

文=藤原よしお 写真=望月浩彦

FIAT 500R (1972) 298万円 後継車であるフィアット126用の594cc空冷ツインが搭載された最終型の500R。パワーは18psと変わらないものの、トルクがわずかに増えたことで乗りやすくなったうえ、内外装は基本的に500Fと変わらないという、普段使いをしたいオーナーにはうってつけの1台である。これもイタリアでレストアされた国内未登録車で、新車のようなコンディション。

(ENGINE2022年8月号)

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