2022.08.08

CARS

日本の乗用車市場に参入した中国のBYD社はどんな会社なのか

中国のBYD社が日本の乗用車市場への参入計画を発表した。そもそもBYDとはどのような企業なのだろうか。

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設立は1995年

BYDは1995年に中国の深せんでバッテリー・メーカーとして創立された。1998年にはオランダに初の海外子会社を設立、2000年にはモトローラ、2002年にはノキアのリチウム電池サプライヤーに中国企業として初めて認定された。自動車事業には2003年に破綻した中国の国営メーカーを買収し、参入している。



メルセデスとの合弁会社を持つ

2010年に当時のダイムラーAG(現メルセデス・ベンツ・グループ)との合弁会社を興し、電気自動車(EV)を共同開発。中国ではEVやプラグイン・ハイブリッド(PHEV)などを合わせた新エネルギー車の販売台数で9年連続首位を記録している。2022年3月にはエンジン車の生産を終了し、EVとPHEVの専業メーカーとなった。

日本でのビジネスは1999年にニッカド電池やニッケル水素電池の輸出から始まった。2005年には日本法人の「ビーワイディージャパン」を立ち上げている。2010年には日本の金型メーカーであるオギハラの館林工場を買収。そこで設計・製作を行ったボディ・パネルのプレス金型を用いることで日本の技術をBYDの自動車製造に活かしている。



トラックやバスなど自動車全般を手掛ける

BYDは乗用車だけでなく、トラックやバスなどの商用車の設計・製作も行っていて、2015年には日本へ初めてEVバスを納入した中国メーカーとなった。2019年には沖縄県にEVの大型観光バスを納車したほか、2021年には日本向け大型EVバスの販売も開始している。バス以外にも2020年にはBYDフォークリフトジャパンを設立している。

電動化が進むにつれ、新たなプレイヤーが存在感を増しつつある自動車市場。果たしてBYDは日本の自動車業界の勢力図に大きな変化をもたらすことになるのだろうか。



文=関 耕一郎

(ENGINE WEBオリジナル)

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