2022.08.19

CARS

発表間近の新型ランボルギーニ・ウルスがベンテイガを破りSUV最速の座に立つ

ランボルギーニは近日中の公開を予定する「ウルス」の改良版で、アメリカのパイクスピーク・インターナショナル・ヒルクライム・コースでタイムアタックを実施。見事、市販車SUV最速タイムをマークした。

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世界有数のヒルクライム・コース

パイクスピークはアメリカのロッキー山脈に連なる山のひとつ。毎年、その山腹を走る道路で競われるヒルクライム・レースは2022年で100回目の開催を迎えた歴史あるイベントだ。



本番レースと同条件でアタック

ウルスがデビュー前のニューモデルのため、6月に行われた100回大会への参戦は見送られたが、今回のタイムアタックは競技開催時と同じルートを、一般車の通行を封鎖するなどレースと同じ条件で実施。タイム計測もレースのオフィシャル・タイムキーパーが行った。

タイムアタックを行った新型ウルスはレース規定に適合させるためのロールケージや6点ハーネス対応するレース用のシート、消火器を装備しているが、V8ツインターボ・エンジンは市販車用のままで、タイヤは既存のウルスにも装着されているセミスリック・タイプのピレリPゼロ・トロフェオRを発展させたものを装着する。



ベンテイガのタイムを17秒以上短縮

カモフラージュ用のラッピングが施された新型ウルスのステアリングを握るのはピレリのテスト・ドライバーであるシモーネ・ファッジョーリ。彼は2018年にこのコースで後輪駆動車の記録を打ち立てている。

標高2862mにあるスタート地点から標高4302mのゴール地点まで、平均勾配7%で156のカーブを持つ20kmほどのコースを駆け抜けた新型ウルスのタイムは10分32秒064。2018年にベントレー・ベンテイガがマークした10分49秒902を17秒以上も上回る好タイムで記録を樹立し、改良型ウルスの性能向上を期待させる結果となった。

なお、新型ウルスは8月中旬の公開が予告されている。


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文=関 耕一郎

(ENGINE WEBオリジナル)

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