2022.09.06

CARS

2026年からアウディがF1に参戦 メルセデスやフェラーリとガチンコ勝負を挑む

アウディは2022年F1第14戦ベルギー・グランプリが開催されたスパ・フランコルシャンで、2026年からF1グランプリに参戦することを発表した。

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パワートレイン供給に特化

メルセデスAMG・F1チームのように、パワーユニットからシャシーまでのすべてを手掛けるのではなく、2021年までのホンダのようにパワーユニットをコンストラクターに供給する、いわゆるパワーユニット・サプライヤーとしてモータースポーツの頂点競技に関わることになる。



開発と製造拠点はドイツ

F1プロジェクトの開始にあたり、アウディ・スポーツは100%子会社を設立。ドイツ・インゴルシュタットのアウディ本社にほど近いノイブルク・アン・デア・ドナウの施設には、すでにエンジン用とモーター及びバッテリー用のテストベンチが設置され、年末までには開発から製造まですべての準備を整える。

アウディ曰く、ドイツ製造のパワートレインがF1を走るのは10年以上ぶりになるという。「あれ、メルセデスは?」と思われるかもしれないが、メルセデスF1のパワーユニットはイギリスにある「メルセデスAMGハイパフォーマンス・パワートレインズ・リミテッド」で製造されているためドイツ製造ではないというのがアウディの解釈だ。



モーターの出力を強化

アウディが参戦する2026年からF1のパワーユニットに関するレギュレーションが大幅に変更される予定。これまでどおり、1.6リッターV6ターボ・エンジンにモーターを組み合わせたハイブリッド・システムを用いるが、MGU-Hと呼ばれる排出ガスを電気エネルギーに換える機構は廃止され、駆動アシストと発電を行うモーターを備えたMGU-Kのみになる。ただし、新たなルールでは電動駆動の比率が高められ、電気モーターの出力は約400kW(544ps)を発生するエンジンと同等になるという。

また、2026年からはサステナビリティに配慮した燃料の発展版が導入されることとなっている。これらのサステナビリティを念頭に置いた変革を積極的にサポートしたいと、アウディのオリバー・ホフマン技術開発担当取締役はコメントしている。

さらに2023年にはチームだけでなく、パワーユニットのマニュファクチャラーに対するバジェット・キャップ=コスト制限が導入される。そして、2030年にはカーボンニュートラルのレースにすることをF1は目指している。さまざまな制約が強化される場所にアウディはこれからチャレンジすることとなる。



タッグを組むチームはどこか?

今回のF1へのシフトは、F1が新エネルギー・パワートレイン開発の実験場であるともに、アメリカや中国の若年層でF1人気が高まっていることを踏まえた決断でもある。なお、パワーユニットを供給するチームについては今回明らかにされていないが、年内に発表する予定だとアナウンスされた。ちまたでは、2023年でアルファ・ロメオとの契約を終了するザウバーとジョイントすると噂されているが……。

なおF1参戦に伴い、世界耐久選手権(WEC)やアメリカのIMSAシリーズ用のLMDh(ル・マン/デイトナh)プロジェクトは中止し、それらに参戦するための耐久レース用マシンの開発も中断する。一方で、カスタマー向けレース・カーや、「RS・Q・e-トロン」でのダカール・ラリー参戦は継続する。



文=関 耕一郎

(ENGINE WEBオリジナル)

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