秋冬の新作としてエティアムから登場したのは、外装すべてをブラックで統一したトートバッグ。ゴートレザーと黒く輝くチャームにこだわっている。
素材の特徴を最大限に生かしたデザインと仕立てが魅力のエティアムのバッグ。これまで本誌でもさまざまなスタイルのバッグや革小物を紹介してきたが、今回の新作はなんとブラック! 漆黒のゴートレザー(ヤギ革)から、ブランドのアイコンであるエターナル・チャーム、そして底にある鋲にいたるまで、外装をすべて黒で統一した新作トートバッグだ。ボディのゴートレザーは、重厚感や風格がありつつも、重量はステア(牛革)よりも軽く仕上がっている。細かで上品なシボは型押しではなく、シュリンク加工によるもの。このシボ模様を出すために、通常の倍以上の時間をかけて加工が施されているのだという。植物タンニン鞣しによる革は、使い込むほどに艶が生まれ、経年変化を楽しむことができる。またオリジナルのチャームは真鍮にブラックニッケル加工を施した、特別仕上げとなっている。銅と亜鉛の合金である真鍮には銅が含まれるため、ブラックニッケルを美しくのせることができるのだ。
ちなみに、このチャームの原型を手掛けた職人は、かつて自動車のボディを手がけていたのだそうだ。エッジが効いているところ、丸みをおびたところそれぞれに、光線が綺麗に反射されるよう計算されているという。そう聞くと、この漆黒のバッグ自体もクルマのボディラインのように見えてくるから不思議だ。ふっくらと丸みを帯びた仕立てにこだわるエティアムのバッグがクルマ好きの心を捉えるのは、そういうことに違いない。◆ エティアムの詳しい情報はコチラ! ◆ブラックだけではない、
ディテールにも注目!素材となるゴートレザー(ヤギ革)や金具など、外装素材はすべてオ-ル・ブラック! これまでありそうでなかった、凛とした佇まいトートバッグに仕上がっている。そしてこの漆黒のボディのなかには、エティアムがこだわるさまざまなディテールが隠されているのも見逃せない。
背面にはスマートフォンなどを収納するのにピッタリなポケットを用意。背胴からかぶせ部分までが一体型のパーツとなっているため、美しいカーブを描く。
側面にはマチの幅を調節できるスナップボタンをあしらっている。移動先で荷物が増えてしまった場合などに役立つ。こうした使い勝手もエティアムらしいこだわりだ。
内部のボタンも通常は真鍮を鏡面仕上げにしたものだが、今回の新作ではブラックニッケル加工を施している。ボタン上下にあるブランド名はダイアモンドで刻印されている。
13インチのノートPCが収納できるパッド入りのスリーブなど、収納力も優れている。内装にはブランドの頭文字“E”を用いたオリジナルのジャカード生地を使用。
底のパーツにも、ゴートレザーを贅沢に使用。厚みのある一枚仕立てとなっている。また底鋲も、しっかりブラックニッケル加工が施されている。embrace goat シリーズ
「かぶせトート」エレガントな佇まいの、かぶせ(蓋)付きのトートバッグ。しっかりと肉厚でありながらも、ステア(牛革)よりも軽量なブラックのゴートレザー(ヤギ革)を使用。
A4の書類や13インチのノートPCが収まるサイズだ。ハンドルの長さは約50cmで、肩にもかけやすい絶妙な長さとなっている。サイズはW42×H28×D16cm。8万8000円(税込)。
問い合わせ=エティアム蔵前 Tel.03-3864-2655
◆ エティアム 公式HPはコチラ! ◆● ● ポップアップ情報 ● ●2020年にスタートした東京発のバッグ・ブランド、エティアムが阪急メンズ東京 B1F(大代表 Tel. 03-6252-1381)にショップをオープン! 今回紹介したembrace goat シリーズ「かぶせトート」はもちろん、秋冬シーズンにピッタリなアイテムをラインナップ。
また、9月21日~10月4日には、阪急メンズ大阪 1階 バッグ売場(大代表 Tel. 06-6361-1381)でポップアップを開催! どちらもお見逃しなく!文=小林尚史 写真=中村大輝(植野製作所)
(ENGINE 2022年 9・10月号 加筆・再構成)