2022.10.01

CARS

ルノー5の50周年記念モデル「R5ターボ3E」は、フランスでも人気のドリフト・マシン

ルノーがBセグメント・サイズのハッチバック、ルーテシアの前身となる5(サンク)の誕生50周年を記念するコンセプト・カー、「R5ターボ3E」を発表した。

EVドリフト・マシン

R5ターボ3Eはドリフト走行に重きを置いたサーキット仕様のマシン。初代「5」に設定されていたエンジンをフロントからミドシップに移設したスポーツ・モデルの「5ターボI」と「5ターボII」をモチーフにしている。車名のR5ターボ3Eは5ターボの3代目で、さらに電気自動車(EV)であることを意味する。



ミドシップ・スポーツの「5ターボ」がモチーフ

スタイリングはかつての5ターボのイメージが色濃いフォルムを持つが、ディテールには現代的な処理が散りばめられている。16個のLED使用したフォグライトが4つ並ぶフロントには冷却とダウンフォースのための大きな開口部を設置。ボンネット上の巨大な通気口には充電ソケットが組み込まれている。フロント・バンパーとテールライトには3色のLEDが設置され、ドリフト走行する際に華やかに光らせることができる。

巨大なリア・ウイングを含むボディ・サイズは全長4006×全幅2020×全高1320mmで、ホイールベースは2540mm。オーバーハングは前625mm、後740mmと短い。



中身は完全なレーシング・カー

フラットなフロアにチューブラー・フレームとFIA規格のロールバーを組み、その外側にはカーボンのボディ・パネルとピンクのプレキシ・グラスのウインドウを張る。車両単体重量は980kgで、これに520kgで42kWhの駆動用バッテリーが載る。タイヤ・サイズはフロントが225/35R19、リアが325/25R20だ。

室内にはサベルトの協力を得たカーボンのバケット・シートやハーネス、ステアリング・ホイールを採用。ドリフト走行用にセンターコンソールにはサイド・ブレーキのレバーが設置された。メーターパネルはデジタルだが、アナログ・メーターが10個並んだかつての5ターボIを意識したデザインとなっている。



2モーターで380ps

駆動方式は左右後輪を1基ずつのモーターで駆動。モーター2基合計での最高出力は380ps、最大トルクは700Nmに達する。0-100km/h加速は通常モードで3.5秒、ドリフト・モードでは3.9秒。最高速度は200km/hだという。また、パワートレインを後部に集中したレイアウトにより前輪舵角は50度以上。ジムカーナでの小回りやドリフトでの大きなスライドを可能にしている。

この新世代の5ターボは9月25日の「シャンティイ・アーツ&エレガンス2022」でワールドプレミアを飾り、その後は10月のパリ・モーターショーに登場する予定だ。



文=関 耕一郎

(ENGINE WEBオリジナル)

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