2022.10.30

CARS

ハリアー、エクストレイルを迎え撃つホンダ注目のSUV、ZR-V 国沢光宏が乗ってビックリ! おまけに価格を知ってまたビックリ!! 

ホンダZR-V

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長年、ホンダのSUV市場を支えてきたCR-Vに代わって、新たに日本市場に導入されるDセグメントSUVのZR-V。ホンダSUVの新しい顔になることはできるだろうか。モータージャーナリストの国沢光宏がリポートする。

どうやらお買い得な値付けになるらしい


最近日本市場でホンダ車の売れ行きが伸び悩んでしまっている。理由はアメリカなど海外向けに企画した車両を、日本でのライバル車より高い値付けにしているからだと思う。売れ筋のDセグメントSUVを見ても、アメリカで人気となっているCR-Vが日本市場を見ると全く売れていない。シビックだって大衆車というイメージながら、日本では400万円という1クラス大きいクルマすら買えるような価格。そんな状況の中、今回試乗した「ZR-V」が登場してきた。写真を見て頂ければわかるとおり、エクステリアは明らかにアメリカを見ている。フロント・グリル上端のラインなどもフォード車っぽい。シャキッとしたデザインを好む日本人の好みと少し違う。

1.5リッター直4ターボと2.0リッターハイブリッドが選べ、それぞれにFFと4WDが用意される。

プラットフォームはCセグメントに属すシビックと共通なので、最近のホンダ流の値付けならハイブリッド車のFFで400万円というイメージ。人気車のハリアーと同じような価格だし、新型エクストレイルの4WDだって買えてしまう。デザインと価格の両方で厳しいと私は思っていた。しかし! 価格を知ってビックリ! シビックより大幅に安いプライスタグを付けてきたのだった。メーカーからは価格が未発表のため販売店情報だが、1.5リッターターボのFF車なら300万円を下回り、売れ筋になるだろうハイブリッドのFFで329万8900円。少なくとも価格についていえば競争力を持つ。輸入車ユーザーの多いエンジン誌の読者諸兄なら、デザインは個性だと考えるだろう。そして装備内容やボディ・サイズなど総合的に評価したら安いと思うかもしれません(笑)。

写真はZのハイブリッド4WD。

正統派の良いクルマ


となれば気になるのはクルマの仕上がり。試乗会が行われたのは日本屈指の難コースである「群馬サイクルスポーツセンター」。元々自転車用のロードレースを意識して作られているためアップダウンが大きく曲がりくねっており、道幅は狭い。そしてエスケーブゾーン無し! 実際、ガードレールは直しても直しても壊れまくる~。速度域こそ低いけれど難易度からすればニュルブルクリンクに匹敵すると思う。こんなところでSUVを走らせるのだから自信があったんだろう。まず4WDのハイブリッドでコースイン! 徐々にペースアップしていくと、なるほどコレは良く出来ている! 硬いだけだとグリップしないが、サスペンションがしっかり動いており荒れた路面を追従してます。

写真はZのハイブリッド4WD。


組み合わされるエンジンは現時点で世界一クリーンな排出ガス(どの回転域&アクセル開度でも完全燃焼させている)しか出さない新世代2.0リッター+モーター。燃費も抜群です。おそらく厳しくなる一方の規制をクリアして最後まで残るピストン・エンジンになると思う。良く曲がるし素直だし正統派の良いクルマだと感心しきり。ZR-Vのデザインが気に入るなら毎日の相棒として付き合うには良いクルマかと。続いて1.5リッターターボの4WDに乗る。こちらは100kgくらい軽くて若干パワフルなエンジンということもあり、明確にスポーティ! 近所のチョイ乗りが多いような使い方なら、燃費だってあまり気にならないだろう。お手頃価格でスポーティな1.5リッターターボを選んでもいい。

文=国沢光宏 写真=ホンダ

写真はZのハイブリッド4WD。

(ENGINE2022年11月号)

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