2022.11.14

CARS

これはインパクトのあるデザインだ! キャデラックの純電気自動車、リリックに島下泰久がひと足早くアメリカで試乗!!

キャデラックのまったく新しいEV、リリック

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走りの理想にブレはない

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試乗車は最高出力345psの電気モーターをリアに搭載するRWDモデル。バッテリー容量は102kWhで、航続距離は約502kmとなる。

パワー、トルクはいずれも十分以上で、動力性能は積極的に速いと表現できる。胸のすく加速が楽しめるが、ドライバビリティはごく自然で、内燃エンジンだろうと電気モーターだろうと、走りの理想にブレはないと実感させる。

面白いのはブレーキペダルの代わりに左側パドルで減速Gをコントロールできる機構。なるほどBEVなら、こういう技も可能なのだ。



足さばきはとてもしなやか。柔らかく入力をいなす感覚は、誰もがアメリカ車に期待するものだ。それでいて、ずっと上下に揺さぶられ続けても収まりは悪くない。無理に姿勢変化を抑え込むことなく4輪をきれいに接地させたコーナリングなど、シャシーの味わいは実に濃い。RWDらしくリアから押し出すような加速感にキャデラックらしいこだわりも見えて、楽しくドライブできた。

多様性、柔軟性を背景にあらゆる面で革新的な進化を遂げている一方、伝統的なブランドの“らしさ”は決して譲ってはいない辺り、紛れもなく今のアメリカを体現したラグジュアリーカーだと言えるリリック。日本にも2023年春の導入を目指しているということだ。

文=島下泰久 写真=ゼネラル・モーターズ

(ENGINE2022年11月号)

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