2022.10.22

CARS

今シーズン、大雪は降るのか、降らないのか!? 迷ったらこれ! グッドイヤーのオールシーズン・タイヤ、ベクター・フォーシーズンズを冬と夏の両シーズンで体験した

グッドイヤーのオールシーズン・タイヤ、ベクター・フォーシーズンズ

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雪上&氷上、ドライ&ウェットの二刀流が売りのベクター・フォーシーズンズ。大谷翔平選手のように、モデルチェンジでさらなる飛躍を実現することができたか。

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一石二鳥ならぬ一石四鳥!

履き替える手間が省ける、保管場所に困らない、突然の雪にも対応できる、タイヤ1セット分の費用が浮くといったメリットが支持され、馴染みの薄かった日本市場にも徐々に浸透しつつあるオールシーズン・タイヤ。その普及の一翼を担うグッドイヤーからニューモデル、「ベクター・フォーシーズンズ・ジェンスリー」が登場した。



新型は、雪上性能をはじめ、ドライ路でのハンドリングやウェット路面でのグリップ力、さらに静粛性や耐摩耗性など、オールラウンダーとして必要な性能を全方位的にアップしたという。ちなみに、このモデルからSUV用も「ジェンスリーSUV」としてベクター・フォーシーズンズ・ブランドに統合された。また、ジェンスリーはプレミアム版という位置付けで、ベーシック・モデルとして従来型のベクター・フォーシーズンズ・ハイブリッドも併売される。

試乗は贅沢にも、冬の雪上&氷上、夏のドライ&ウェットといった多くの路面で試すことができた。



まず雪上&氷上で感じたのは、舵がさらに効くようになったことだ。従来モデルではステアリングを45度くらいまで切ると横方向のグリップが抜け始めてアンダーステアが急に強まったが、新型は90度程度でも路面を掴み続ける。また、新型はクルマを曲がろうとさせる力、いわゆるヨーモーメントの発生が大きく、スラロームでは従来モデルが終始アンダーステアなのに対し、新型はテールスライドを誘発できるくらいに良く曲がるのだ。

その傾向は夏のドライ&ウェット路面でも同じ。従来型では前輪から腰砕けになるコーナーでも、新型なら4輪が同時に滑り出すくらいまで前輪がしっかりとヨーモーメントを発生させる。雪用タイヤの特徴である「シャー」という高いパターンノイズも抑えられていて、ウェットでの制動でも従来モデルより1割ほど大きな減速Gを記録。公道を走っている限り、オールシーズンだからという不安を感じることはなかった。

大谷翔平効果で二刀流が注目される昨今、この出来映えなら、冬と夏の二刀流をこなすベクターにもさらなる期待が寄せられるに違いない。

文=新井一樹(ENGINE編集部) 写真=グッドイヤー

GOODYEAR Vector 4Seasons GEN-3  トレッド・パターンの見直し、ショルダー剛性の向上、サイプ構造の最適化、新コンパウンドの採用で性能を向上。サイズは、ジェンスリーが185/65R15 92V XL~255/40R19100Y XLの21タイプ、ジェンスリーSUVが225/65R17 106V XL~255/50R20 109W XLの5タイプが揃う。

(ENGINE2022年11月号)

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