2022年6月に発表された新型「レクサスRX」の日本での販売が開始された。RXは7年ぶりの刷新で、日本市場でハリアーの名で販売されていたモデルを含め、通算5代目となる。
新しい意匠のフロント・マスク
エクステリアでは、レクサスの象徴であるスピンドルグリルをフロント・グリルとボディを用いて表現することで両方に一体感を持たせた新手法「スピンドルボディ」を導入。ボディ・サイドのグラフィックは先代のイメージを踏襲しているが、凝縮した塊感を感じさせるデザインになっている。

ボディはほぼ先代と同サイズ
ボディ・サイズは全長4890×全幅1920×全高1695mmで、先代より25mm広く、10mm低い。ホイールベースは+60mmの2850mm。プラットフォームはトヨタの新世代技術基盤であるTNGAの中で大型横置き前輪駆動用である「GA-K」の最新版で、サスペンションはフロントがストラット式、リアがマルチリンク式となる。
インテリアは操縦性の高さやクルマとの一体感を追求した運転環境と、開放的で快適な居住空間を両立。前席はカップルディスタンスを20mm拡大。Aピラーとルーフ前端位置を後退させ、視認性や開放感を高めた。後席は前席背面の薄型化や最大37度のリクライニング機構により居住性を向上。「バージョンL」は助手席肩口に後席から操作しやすいシートスライド・スイッチを設置している。荷室容量は後席使用時で先代比+59リッターとなる612リッターを確保した。
安全面では前後ドライブレコーダーや後方接近車両への警告機能、後方車両接近時のドライバーへの告知・対応提案を追加。また、追突された際にブレーキを作動させて玉突き事故を防ぐセカンダリー・コリジョンブレーキが停車時にも対応した。

新しいハイブリッドとPHEVを搭載
パワートレインも進化。最上位機種のRX500hには新型クラウン・クロスオーバーにも設定されている2.4リッター直ターボ(275ps/460Nm)と87ps/292Nmのフロント・モーターと103ps/169Nmのリア・モーターを組み合わせることでシステム出力371psを発生する新しいハイブリッド・システムを搭載。スポーティ・グレードの「Fスポーツ・パフォーマンス」仕様のみの設定で、レクサスの新型EVの「RZ」同様に4輪の駆動力を制御する「ダイレクト4」やブレーキでの車両姿勢制御、同位相逆位相ともに最大4度の舵角を持つ4輪操舵を備える。
このほか、RX初のプラグイン・ハイブリッド(PHEV)となるシステム総合出力309psを発生する2.5リッター直4+2モーターPHEVの「RX450h+」、2.4リッター直4ターボ(279ps/430Nm)の「RX350」をラインナップする。駆動方式はRX450h+が後輪をモーターで駆動する4WD、RX350は前輪駆動と4WDが選べる。
価格は664万〜900万円。

文=関 耕一郎
(ENGINE WEBオリジナル)
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