2022.12.10

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「ポルシェ デザイン」の新作時計は、911にインスパイヤされた1stモデルの復刻版をアップデート!【時計選びの新基準:自分だけのマスターピースを探せ!】

時計選びの基準が新たな局面に入ってきた。

これまでは使用するシーンを意識したルール的なものが存在したが、今は自身の”個性”や時計の持つ”物語”をより重視するように。性別やスタイルを超えたデザインやサイズ、また、環境に配慮した素材や従来の常識を覆す性能、異ジャンルとのコラボレーションなど、新たな取り組みが増えてきている。

そんな”これから”の時計選びの楽しみ方を「ネオ・ヴィンテージ」「モアバリュー」という要素に注目し、「ポルシェ デザイン」渾身のモデルの魅力を通して紹介する。

アイコニックなオリジナルへのさらなるオマージュ

初代ポルシェ911の流れるようなスタイリングを生み出したのは、ポルシェ創業者の孫にあたるF.A.ポルシェ。彼が1972年に設立したデザインスタジオが「ポルシェ デザイン」である。同年、ポルシェ911のダッシュボード機器にインスパイアされた1stモデル「クロノグラフ1」は、かつてないオールブラックの外装と研ぎ澄まされた機能美を具現化して時計界に衝撃を与えた。

それから50年を経て2022年初頭に世界限定500本で発売された1stモデルの復刻版は、文字盤、リュウズ、裏ブタ等にオリジナルのロゴが付いた完璧なヴィンテージスタイルだった。しかし、すぐさま完売。本機はそのネオ・ヴィンテージともいえるアップデート版だ。

新たにサファイアクリスタル・バックを採用し、ロゴやフォントはモダンな現行仕様になり、サブダイアルもわずかにくぼんで視認性を高めた。また、カーバイドコーティングされたチタンケースやCOSC認定キャリバーなど、すべてが最新技術で最適化されている。一方、モアバリューとして特筆すべきは、年間最大1000本が生産され、裏ブタに連続したナンバリングが施されること。50周年を過ぎても1stモデルのエッセンスが手に入るのは、ある意味でファンへの最大のプレゼントかもしれない。


クロノグラフ1–オールブラックナンバード・エディション
創業50周年を記念した、1stモデル「クロノグラフ1」復刻版のアップデートモデル。アイコニックなオールブラックの外装に、マットブラック文字盤と白いインデックス、かつてF.A.ポルシェが最適化したテーパードデザインの分針を組み合わせる。さらにはサファイアクリスタルに、両面7層の反射防止処理を施すなど、徹底して視認性を追求した。微調整可能なバックル付きの3連チタンブレスレットは、現代的なクイックリリースシステムを装備。自動巻き。チタン、ケース直径40.8mm、100m防水。148万5000円。


搭載ムーブメントは約48時間パワーリザ
ーブの自動巻きCal.WERK 01.140 COSC。サファイアクリスタル製ケースバックを通して、現行タイプのロゴをかたどったローターの動きを楽しめる。

◆ポルシェ デザインの詳しい商品情報についてはコチラ!

問い合わせ=ドイツ時計 Tel.03-6277-4139

文=大野高広 写真=近藤正一

(ENGINE 2023年1月号)

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