2023.01.11

CARS

アリアよりこっちの方が走りはフラットか!? フォルクスワーゲンの電気自動車専用SUV、ID.4に試乗!!

フォルクスワーゲン ID.4

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「EV臭」は感じられない

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オーバーハングが短いことを除けば、BEVであることをほとんど感じさせないスタイルのID.4は、走り出してもあまり「EV臭」が感じられない。「再生」マークが刻まれているアクセレレーターを離すとコースティングするのが基本で、Bレンジで働く回生ブレーキも適度で、ブレーキ・ペダルを踏んで減速することが前提らしい。滑らかで細部まで空力処理が徹底されているボディはCd=0.28とSUVとしては優秀であることからもうかがえるように、巡航時のロスをできるだけ抑えるように設計されているようだ。最高速は160km/h(リミッター作動)、0-100km/h加速は8.5秒というが、横浜港周辺の高速道路を走った限りでは、滑らかかつ静かで、そして十分にパワフルでまったく不足はない。路面と速度によっては多少細かな上下動が残る場合もあるが、一般的なサスペンションのBEVとしては乗り心地もまずまずのレベルで、アリアなどよりもずっとフラットである。



フラットなフロアを持つ室内はもとより(後席と床との距離は若干近い)、荷室容量も543リッターと大きく、駆動用電池を搭載する影響は事実上感じられないため、エンジン車から乗り換えた人も違和感を覚えることはないだろう。さらにRWDを活かしてウォール・トゥ・ウォールの最小回転半径は5.1mと、ゴルフやポロよりも取り回しがいいほどだ。BEVの真っ当で頼れる選択肢が増えたというわけだ。

文=高平高輝 写真=茂呂幸正



(ENGINE2023年1月号)

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