2023.01.14

CARS

後席はまるでシアタールーム! デザインも装備も一線を超えた突き抜け感が凄い!! 新型BMW 7シリーズに試乗

BMW 7シリーズ

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BEVのi7が加わり、パワーユニットはモーターとエンジンのどちらでも選べるようになった新型7シリーズにモータージャーナリストの島下泰久がカリフォルニアで試乗した。

まるでシアターのような後席

常に話題を振りまくBMW 7シリーズのフルモデルチェンジだが、今回もまた大いに驚かされた。このデザインに度肝を抜かれた人は私だけではないだろう。

よりスクエアなスタイルとなった7シリーズ。デュオ・トーンの塗り分けの設定もあり、ロールス・ロイスを連想させる。

水平2分割されたヘッドライトのうち、上側はスワロフスキーが輝く伝統の4灯式をモチーフとしたデイタイム・ライト/ターン・インジケーター、そして下側はメイン・ライトとなる。その上、大サイズのキドニー・グリルには輪郭を囲むイルミネーションが備わり、ずいぶんきらびやかになった。続いて登場した新型X7にも使われているこの顔、BMWはラグジュアリー・クラスにだけ使っていくという。

今回ロング・ホイールベース版だけに絞られたボディは、むしろオーソドックスなセダン・フォルムで描かれている。背が1544mmと高いこともあり、3215mmという長いホイールベースを持ってしても胴体がやや太めに見えるのは、初のBEV版であるi7を擁するためでもある。

ルーフの格納式31インチ・モニターをはじめ、シートや空調などの操作は後席のドア・グリップ上部に組み込まれたタッチ・ディスプレイから行う。

インテリアも見どころは盛り沢山だ。手で触れるだけで開閉できる電動ドアを開けて室内に入ると、運転席の前には、湾曲したガラスの中に2連のデジタル・パネルを収めたBMWカーブド・ディスプレイ。ダッシュボード左右に渡されたBMWインタラクション・バーは、照明としてクリスタルのように輝くだけでなく、危険時には赤い点滅で知らせるなど実用的な機能も併せ持つ。そして後席には一体型レッグレストを備えて、脚を伸ばして寛げるエグゼクティブ・ラウンジ仕様が設定されている。さらに、ルーフには大型31インチ・モニターが折り畳まれているといった具合だ。



新型7シリーズはこの室内の快適性、それに繋がる静粛性の向上に相当な力が注がれたという。実際に走らせた印象としても静粛性の高さは息を飲むほどで、風切り音もロードノイズも本当に小さい。

そんな特徴が一層際立っているのがi7であることは間違いない。前後アクスルに積まれた電気モーターは永久磁石式ではなく電磁石式。そのメリットはライバルに対しても図抜けてスムーズかつパワフルなことで、静寂な空間をそのまま高い速度まで一気に運んでくれる。

よりスクエアなスタイルとなった7シリーズ。デュオ・トーンの塗り分けの設定もあり、ロールス・ロイスを連想させる。

単に快適なだけじゃない。前後エア・サスペンション、インテグラル・アクティブ・ステアリング、アクティブ・ロール・スタビリゼーションなどを組み合わせたシャシーは、これぞBMWと思わず膝を打つ切れ味のいいフットワークも実現。サイズも重さも忘れさせる、極上のドライビング体験をもたらしている。

今回は日本未導入の760iも味見したが、正直言ってi7を凌ぐ部分は皆無かもしれない、と思えてしまった。大型ラグジュアリー・カーの電動化、今後ますます進むのは間違いない。

まだまだ触れたいことは山ほどあるが、とにかく言えるのは乗っても、乗せられても極上の気持ちよさを味わえるのが新型BMW 7シリーズだということだ。とりわけi7は、もし内燃エンジン車にしか興味がないよという人でも、近未来のラグジュアリー・カーのスタンダードを知るべく、一度は試乗してみる価値のある1台である。

文=島下泰久 写真=BMW

(ENGINE2023年1月号)

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