2022.12.10

CARS

500台の抽選販売で待望のコンパクト4WDスポーツ「GRカローラ」が発売

2022年6月に世界初披露されたトヨタ・ガズー・レーシング(TGR)のニューモデル、GRカローラRZの申し込み受付が開始された。当初はカタログ・モデルとして通常販売が予定されていたが、新型コロナウイルス感染拡大や半導体不足といった社会情勢を受け、まずは500台が抽選販売されることになった。

GRヤリスの駆動系を移植

GRカローラはトヨタ・カローラの5ドア・ハッチバック、「カローラ・スポーツ」にGRヤリスのパワートレインを組み合わせた4WDスポーツ・モデル。ライバルはフォルクスワーゲン・ゴルフRやメルセデスAMG・A45、アウディRS3、駆動方式は異なるものの、ホンダ・シビックRやルノーメガーヌR.S.あたりも視野に入ってくるかもしれない。



迫力満点のエクステリア

エクステリアは専用の前後バンパーやオーバーフェンダー、排熱ダクト付きのボンネットを装着。ホイールはBBS製の鍛造18インチで、235/40R18のヨコハマ・アドバン・アペックスV601を履く。

ボディ・サイズは全長4410×全幅1850×全高1480mmで、通常のカローラ・スポーツよりより35mm長く、60mm広く、そして20mm高い。トレッドはフロントが+60mmの1590mm、リアが+90mmの1620mm。2640mmのホイールベースは変わっていない。車両重量は1470kg。5ドア・5座レイアウトを採る。



300ps超の1.6リッターを搭載

エンジンはGRヤリスに搭載されているG16E-GTS型1618cc直3ターボがベース。強化版ピストンや排気効率に優れるセンター・マフラーを採用するなどにより最高出力を304psへと32psアップさせている。最大トルクは同等の370Nmながら、発生回転域の上限を950rpm引き上げた。また、WLTCモードで12.4km/リッターという良好な燃費性能も実現している。

トランスミッションは「iMT」と呼ばれるシフトダウン時などにエンジンの回転数を制御する自動回転合わせ機能付きの6段MTを採用。駆動系は前後にトルセン式LSDを備え、スポーツ4WDシステムの「GR-FOUR」は現在スーパー耐久選手権に参戦して話題を読んでいる水素エンジンのカローラのノウハウを生かして最適化が図られた。ブレーキは前後とも通気冷却式ディスクとフロント4ポット、リア2ポットの対向キャリパーを装備。ディスク・サイズはフロントが18インチ適合、リアが16インチ適合となる。



受け付けは12月19日の午前8時59分まで

購入の申し込みはトヨタ公式ウェブサイトの専用ページで12月19日の午前8時59分まで受け付ける。当選者へは2023年1月13日に連絡。納車は来春以降に順次行われる予定だ。なお、今後は生産状況に応じて、追加販売を検討するという。

価格は525万円。



文=関 耕一郎

(ENGINE WEBオリジナル)

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