2022.12.15

CARS

440万円は安いか高いか!? 初の中国製乗用車「BYDアットスリー」の詳細が明らかになった

2022年7月に中国の自動車メーカーとして初めて日本市場で乗用車の販売を開始することを発表したBYD。その第1弾となるミドル・サイズSUVの電気自動車=バッテリーEV(BEV)「BYDアットスリー」(ATTO3)の発売時期と価格が公表された。発売は2023年1月31日で、価格は440万円となっている。

バッテリー・メーカーとして1995年に創業

BYDはバッテリー・メーカーとして1995年に創立。2003年に自動車業界へ参入し、欧米などをはじめ70の国や地域で電気自動車事業を展開し、2022年上半期の新エネルギー車(BEV、プラグイン・ハイブリッド、水素燃料車)で販売台数世界一を記録している。



カローラ・クロス・サイズの電動SUV

1月から販売が開始されるアットスリーはトヨタ・カローラ・クロスとほぼ同サイズのCセグメント・サイズのSUV。エクステリアはグループ会社で日本の「タテバヤシ・モールディング」の金型技術を用いて成形したもので、フロントまわりに冷却用の開口部が少ないこと以外はエンジンを搭載する内燃機関車だと言われても違和感がないオーソドックスなデザインを持つ。ボディ・サイズが全長4455×全幅1875×全高1615mmで、ホイールベースが2720mmとなっている。

インテリアは5人分の乗車スペースと440リッターの荷室を備える。ランニング・マシンをイメージしたセンター・アームレストやハンド・グリップ風のドア・ハンドル、弦を弾くと音が出るドア・トリムなど、デザインは「フィットネス・ジム」と「音楽」がモチーフになっておいる。



独自のプラットフォームとバッテリーを採用

プラットフォームはBYDが独自開発した8つのモジュールで構成される「e-プラットフォーム3.0」を採用。バッテリーは細長い板状の形状を持つリン酸鉄リチウムイオン・バッテリーを重ね合わせた、効率と安全性を追求したBYD独自の「ブレードバッテリー」と呼ばれるもので、容量は58.56kWh。204ps/310Nmのモーターで前輪を駆動する。WLTCモードの航続距離は485km。「V2L」や「V2H」といった外部給電にも対応している。

車載通信モジュールによるコネクテッド機能も装備し、スマホアプリとの連携やOTAアップデートも可能。ADASは同一車線内走行支援や死角検知機能、自動緊急ブレーキなどを備え、ユーロNCAPで5つ星を獲得する安全性能を実現している。



まずは22店舗からスタート

販売は実店舗で行われ、2023年1月下旬から15都道府県に店舗開業準備室22拠点を順次オープン。ちなみに、2025年末までに100か所を超える店舗を設定する予定だ。また、故障への対応だけでなく電欠時の駆けつけ充電といった365日24時間のロードアシストをはじめ緊急時のサポート体制も整える。

12月1日〜1月31日には、新宿マルイ本店1Fの「MINT新宿マルイ」でアット3の実車を展示。また、1月13〜15日に開催される「東京オートサロン2023」や、2月10〜12日の「大阪オートメッセ2023」にも出展し、アットスリーの展示などを行う予定だ。



文=関 耕一郎

(ENGINE WEBオリジナル)

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