2022.11.01

CARS

トヨタのEV専用シリーズbZの第2弾はテスラ3対抗の中国向けセダン

トヨタがbZ4Xに続くbZシリーズの第2弾となるセダン・タイプの電気自動車=バッテリーEV(BEV)「bZ3」を発表した。中国の企業とともに開発したモデルだ。

BYDなど中国の企業と共同開発

開発は、トヨタとBYD(比亜迪股份有限公司)が設立したBYDトヨタEVテクノロジー(BTET)と、トヨタと第一汽車の合弁会社である一汽トヨタが共同で担当。トヨタの電動化技術やクルマづくり、BYDのバッテリー技術、一汽トヨタの生産や販売、サービス体制が活かされているという。



電池はBYD製

電動のパワートレインは電池事業からスタートし多数のノウハウを持つBYDが開発したリチウムイオンLFP電池と、トヨタがハイブリッド車で培った電動化ノウハウを組み合わせ、最長600kmを超える航続距離と10年後でも90%の電池容量を維持することを目指した。

エクステリアはbZシリーズの特徴である、フロントまわりにはハンマーヘッド形状と呼ばれる前下がりのボンネットに薄型のヘッドライトとグリルを組み合わせるデザインを採用。バンパーのコーナー部に風の流れを整えるエア・ガイドとエア・カーテンを設け、フラットなドア・ハンドル、空気抵抗が小さい形状のアルミホイールやリア・バンパーなどを用いることで空気効力係数(Cd値)は0.218を達成した。



Cクラス、テスラ3と同サイズ

ボディ・サイズは全長4725×全幅1835×全高1475mmで、メルセデス・ベンツCクラスやBMW3シリーズのほか、テスラ3にも近い大きさだ。2880mmというBEVのパッケージングを活かした長めのホイールベースとロングなキャビンにより、広く快適な5人乗りの室内スペースも確保した。

インテリアはシンプルなデザイン。インパネは、エアコンや音楽、トランクの操作まで操作系を集約した大型ディスプレイと、その下にそれを取り囲むように配されたトレイ型のコンソールを一体化した「デジタルアイランド」と呼ばれる形状が特徴的。ワイヤレス充電や、スマートフォンとマルチメディアとの連携機能も持たせ、音声認識を併用することで利便性と先進性を大幅に進化させたという。



BEV専用プラットフォームを採用

プラットフォームはbZ4Xと同じトヨタの「e-TNGA」を使用。駆動方式やモーターの出力、電池の容量などの詳細は明らかになっていないが、優れた操縦安定性や気持ちいい走り、遠距離運転での疲労軽減を図っているという。

生産と販売は一汽トヨタが行い、中国市場向けのモデルとして販売される予定だ。

またbZ3の発表と同時に、さらなるbZシリーズのニューモデルの写真も公開された。どうやら次のbZはプリウスに似たロング・ルーフのフォルムを持つモデルになりそうだ。



文=関 耕一郎

(ENGINE WEBオリジナル)

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