2023.02.04

CARS

とんでもないものを買ってしまった...! 23歳のデザイン・エンジニアが、ホンダS660モデューロXバージョンZを指名買いした理由とは【Z世代が心から叫ぶ「若者だって、クルマ好き!」その1】

尾崎正和さんと愛車のホンダS660モデューロXバージョンZ。

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よく「若者のクルマ離れ」と言うけれど、エンジン編集部の23歳のムラヤマの周りでは、クルマへの熱は高まるばかりだ。筆者が通う大学院のある、慶應大学SFCの学生駐車場を見渡せば、古今東西の個性豊かなクルマが多く並んでいる。少し不便な立地であることを差し置いても、その数は多いように思う。そして、この駐車場をきっかけに、クルマ好き仲間の輪が広がったのは一度や二度のことではない。そこで同年代のクルマ好きと話してわかったのは、「クルマ離れ」は、正確には「頑張って手が届く値段の、魅力的なクルマが減った」からそう見えるのだろうということだ。でも、離れてなんかいないんです! まだまだ、Z世代の若者だってクルマ好き! その証拠に、何よりも、まずデザインに心を奪われて自分の愛車を選んだ20代のオーナーを、3人を紹介する。1回目の今回は、ホンダS660を愛車にした尾崎正和さん。

6年半憧れ続けた相棒

デザイン・エンジニアとして大手新聞社のアプリ開発などに携わりながら、大学院にも通う23歳の尾崎正和さん。ヒューマン・コンピュータ・インタラクションという、コンピュータと人間との関わりについて研究する尾崎さんの相棒は、特別な想いで手に入れたホンダS660だ。

もともとデザインに興味があり、後にS660として商品化されるコンセプトカー、EV-STERが2011年に登場した時から情報を追っていた尾崎さん。2015年3月のS660の発表会をインターネット中継で観て、衝撃が走ったという。

「なんてカッコいいクルマなのだろう! と思い、ひと目見て、大人になったら絶対これを買おう。と、心に決めました」



当時まだ15歳だった尾崎さんの意思は、何年経っても変わらなかった。18歳になり、このためにMT免許を取得するとすぐに、S660のレンタカーで駆け巡ったそうだ。

それから3年が経過した2021年3月のこと。生産終了がアナウンスされたのは突然だった。

「いま買わないと一生後悔すると思い、ディーラーに駆け込みました」

店に到着すると迷わず、モデューロX、それも最後の限定仕様車である「バージョンZ」を指名買い。その後まもなくして完売になったという。首を長くして待つこと8か月。6年半越しの念願叶い、晴れて“エスロク・オーナー”になれたのだ。



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