2020.05.03

CARS

マレーシアのとあるガレージの片隅で埃をかぶっていたボロボロのレーシングカー それはかつて日本人ドライバーが乗ってル・マンで活躍したとんでもないヒストリーを持つクルマだった!

RA20型トヨタ・セリカ2000とPA10型日産スタンザ

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ビートルでクルマ趣味をはじめ、ポルシェでレースの世界にハマった国江仙嗣(ひさし)さんが、今、力を注いでいるのは、かつて世界で活躍した日本の名車を日本に戻し、大切に保存すること。なかにはマレーシアでボロボロの状態で見つかったル・マンで活躍したレーシングカーもあった。この後も、彼の尽力により、多くの日本を代表するクルマたちが後世に遺ることになるだろう。

ハンヌ・ミッコラが1000湖ラリーでドライブしたトヨタ・セリカ

“ダルマ”の愛称で知られるRA20型トヨタ・セリカ2000とPA10型日産スタンザ(日本名バイオレット)。今ではほとんど見かけることがないこのジャパニーズ・ヒストリックたちがかつて世界のラリーで大活躍していたことをご存知だろうか?

白地に赤いサイド・ストライプが入ったセリカ2000はハンヌ・ミッコラが1976年の1000湖ラリーで3位、1977年のRACラリーで2位に入った履歴を持つ、TTE(トヨタ・チーム・ヨーロッパ)のワークスカーで唯一の現存車だ。

名手オベ・アンダーソン率いるTTEがホワイト・ボディから製作し、WRCに投入したセリカ2000。

一方、トリコロール・カラーに彩られたスタンザは、1979年にオーストラリアで開催されたサザンクロス・インターナショナル・ラリーに日産ワークスから出場し、ジョージ・フィーリーの手で優勝。1980年のオーストラリア選手権でもチャンピオンを獲得した輝かしいヒストリーの持ち主である。

ガレージのコレクション

このセリカとスタンザのオーナーは2016年から2018年にかけてスーパーGTシリーズにポルシェ 911 GT3 Rで出場していた“ガルフ・レーシング・ジャパン”のオーナーでもある国江仙嗣(ひさし)さん。驚くべきはこの2台が国江さんのコレクションのごく一部に過ぎない、ということだ。

コレクションを収めるために20年ほど前に建てたというガレージハウスを訪れると、そこには先述の2台のみならず、ル・マン・クラシックでドライブしたロータス・エリートから1973年の富士GCシリーズを走った国産マシン、マナ09まで10台ほどのクルマと、多数の貴重なアンティークが並べられていた。



さらに別のガレージを訪ねると、77台限定のサーキット専用車として2018年に発表されたポルシェ935/19(日本にデリバリーされた唯一の個体)を筆頭に、1986年の015ルノーと1989年のベネトンB189といったF1マシン、1997年のル・マンに出場したサードMC8Rなど珠玉のレーシングカーが顔を揃えていたのだ!

「何かに特化したコレクションではありませんが、ロール・バーが入ってるクルマしかないですね(笑)。以前はボロボロのクルマを買ってきてレストアして綺麗にするのが楽しみでしたが、今は走るクルマ、それも闘うクルマにこそ美しさがあるんじゃないかなって思うようになりました」

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