2023.02.11

LIFESTYLE

これはお城の石垣か、それともピラミッドか!? いったいなかはどうなってるの?「壁のどこかに石積みを」という施主の希望に、巨石建築で応えた建築家の独創性がすごい!

名古屋の住宅街に出現した巨石建造物!?

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雑誌『エンジン』の大人気連載企画「マイカー&マイハウス クルマと暮らす理想の住まいを求めて」。今回は、名古屋の高級住宅街に建つ石積みの建造物。もちろんこれは古代エジプトのピラミッドでも、戦国時代の城跡でもありません……。いったいなかはどうなっているのか? デザイン・プロデューサーのジョースズキ氏がリポートする。

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名古屋城を見て育った

名古屋市の閑静な高級住宅街に突如現れた巨大な石積み。お城の櫓跡のようでもあるが、コンクリートで作られた入口らしきものも見える。ここは、林祐次さん(58歳)一家のお宅。これほど個性的な住宅が存在するだけでなく、普通の夫婦と学校に通う子供三人が暮らしているというのだから驚かされる。

巨石をこれだけ美しく積むのは、さぞや大変だったのでは。それにしても、一体どうしてこのデザインになったのか気になるところだ。



「名古屋城を見て育ったので、石が好きなんです」

と林さんは話す。とはいえ、これから石垣の上に、お城のような建物が作られることはない。これが完成形だ。林さんは建築家の宇野友明さんに、お城のような家を依頼した訳ではない。どこかに石積みを使って欲しいと伝えたところ、この家が完成したのである。意外だったのは、事前に模型やCGなどで完成形を見ていないこと。実はこれほど個性の強い家が生まれたのは、宇野さん独特の家づくりのプロセスにある。

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