2023.01.26

LIFESTYLE

ホンダジェットをシェアする!? ホンダがはじめるジェット機のシェアリング・サービスとは

2023年よりシェアリング・サービスを開始するホンダジェット

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コロナ禍をきっかけとしたライフスタイルの変化によりビジネスジェットが注目を集めている。ビジネスマンの新たな移動手段として日本でも定着するだろうか?

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カーシェアの空版

ビジネスジェットという言葉を聞いて、多くの人は自分には縁のない乗り物と思うかもしれない。しかし新型コロナウイルス感染拡大がきっかけで、欧米ではソーシャル・ディスタンスの観点から利用が伸長。日本でもその傾向があるという。



そんな中ホンダでは、ホンダジェットを使ったシェアリング・サービスを、2023年から日本で始めると発表した。ビジネスジェットのシェアというと、堀江貴文さんのような共同所有のパターンが多いようだが、ホンダのそれはカーシェアの空版だ。

日本でもチャーター方式のサービスはある。たとえば全日空は2018年、それ以前から実績を持つ総合商社の双日とANAビジネスジェットを設立。大型から小型まで豊富な機材を用意しており、小型機ではホンダジェットも持っている。

フジドリームエアラインを傘下に持つ物流企業鈴与のグループも、フジビジネスジェットという会社で展開しており、こちらは中型のダッソー・ファルコン、ホンダジェットと同格のセスナを保有している。

気になる料金は?

ビジネスジェットの利点はやはり時間、最近の流行語で言えば「タイパ」だ。しかも空港があれば自由にルートを選べる。ホンダによれば九州の熊本~大分は空港間でわずか30分にすぎないという。搭乗手続きなどの時間も、通常のエアラインより短くできる。



気になるのは料金。そこでホンダジェットと同等クラスのチャーター料金を見ると、ANAビジネスジェットは名古屋~富山~松本~名古屋の周遊で約250万円から、フジビジネスジェットは1時間66万円となっている。

ホンダは機体も自前で用意できるので、相場より安くなるという期待もある。しかもホンダはカーシェア「EveryGo」も展開していて、空港アクセスも提供できる。これらをMaaSアプリでつなげれば、空と陸を連携させたモビリティサービスが実現する。

たとえば前後のカーシェアもパッケージした料金として、熊本市内~大分市内往復50万円ぐらいで提供できれば、かなり魅力的なサービスではないだろうか。ものづくりだけでなくモビリティサービスでも、ホンダらしい独創的な提案を期待したい。

文=森口将之 写真=本田技研工業、フジビジネスジェット

(ENGINE2023年2・3月号)

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