BMWが新型SUVの「XM」を日本市場で発売した。1978年にデビューしたミドシップ・スポーツの「M1」以来久々かつ、BMW・SUV群のX系として初めてM専用モデルとなる。
押し出しの強い2段式ヘッドライト
エクステリアはフロントに最新の7シリーズやX7同様、2段式のヘッドライトと大型のキドニー・グリルを配した押し出しの強いデザインを採用。ヘッドライトは上部がデイタイムライト、下部がコーナリングライトも兼ねる前照灯で、グリルにはイルミネーションも内蔵されている。

ロング・ルーフのクーペ・スタイル
X7がSUVの王道的なフォルムを持つのに対し、XMはアウディQ8のようなロング・ルーフのクーペ・スタイルになっている。ボディ・サイドではベルトラインからウインドウ周辺へ続くアクセント・バンドが目を惹く。テールライトはX4やX6のようなスリムで横基調のデザインだ。ボディ・サイズは全長5110mm×全幅2005mm×全高1755mm、ホイールベースはX7と同じ3105mm。最低地上高は220mmを確保している。
ビンテージ仕上げを施したレザーのトリムが印象的なインテリア。インパネには12.3インチのメーターパネルと14.9インチのセンター画面を組み合わせた一体型の曲面ディスプレイを採用。シフト・レバーとインフォテインメント系のダイヤルコントローラーは集中配置され、運転席まわりのスペースが広く取られた。シート・レイアウトは2列5人乗りで、荷室容量は527〜1820リッターとなっている。

最高速度は270km/h
パワートレインは、プラグイン・ハイブリッド・システムを採用。489p/650Nmの4.4リッターV8ツインターボに、197ps/280Nmの電気モーターを組み合わせる。システム全体での総合出力は653ps/800Nm。ドライブトレインは8段AT+4輪駆動で、駆動用バッテリーの容量は29.5kWhで、約90kmのEV走行が可能だ。Mドライバーズ・パッケージを標準装備し、最高速度は270km/hに達する。
シャシーにはMモデル初の4輪操舵のほか、3モードが選択できるアダプティブ・サスペンションとアクティブ・スタビライザーも装備。日本仕様のタイヤ・サイズは前275/35、後315/30の23インチとなる。
右ハンドル仕様のみの設定で、価格は2130万円。納車開始は2023年4月以降となる予定だ。

文=関 耕一郎
(ENGINE WEBオリジナル)
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