2023.01.26

CARS

生産台数10台ほどの幻の432Rをモチーフにした新型フェアレディZ パーツ別に市販化

日産は「東京オートサロン2023」で、新型フェアレディZをベースにドレスアップを施した「カスタマイズド・エディション」を公開した。

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昨年モデルを市販前提で進化

このモデルは、2022年の東京オートサロンに出展され、併催された東京国際カスタムカーコンテストのグランプリを獲得した「フェアレディZカスタマイズド・プロト」をベースに製作されたもの。今回はディーラー・オプションとしての販売を前提としたパーツを取り付けている。



初代432Rをモチーフ

初代フェアレディZのS30型の中でも伝説的なモデル、「432R」と並んで展示されたカスタマイズ・エディションは、432Rと同じ濃いオレンジのボディ・カラーを採用。ボンネットのバルジやサイド・ストライプも432Rにならってブラックで仕上げられている。

フロント・バンパーはより初代フェアレディZに似せた上下2分割グリルを備え、ノーズ先端が突き出した逆スラント気味の形状に変更。バンパーの下端は左右がエアダム風に張り出したスポイラー形状とされた。



ワイドなリア・スポイラーを採用

リア・スポイラーはカーボン製で、テール・ゲート内に収まる標準仕様より左右の幅が広げられている。背面には標準仕様同様に車名エンブレムが取り付けられている。19インチ・ホイールも市販予定の新デザインだ。

細かいところでは、CピラーのZエンブレムを専用品に変更。周囲のリングには7つの切り欠きが入っているが、これは現行RZ34型がS30型から数えて7代目であることを示しているという。



残念ながらオーバー・フェンダーは無し

残念だったのは、プロトタイプで目を惹いたアイテムのいくつかが姿を消していたことだ。ホイールアーチのオーバー・フェンダーと半円を上下に重ねたエグゾースト・パイプは商品化できなかったようだ。また、432Rを思わせるオレンジのボディ・カラーもショー・カー用の演出とされているが、パーツ類の発売と合わせて設定されることに期待したい。



文=関 耕一郎 写真=宮門秀行

(ENGINE WEBオリジナル)

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